お余所の観察会

今日はお休み番。でも、水モノの調査用具一式を持って県西部のとある谷戸へと自家用車で向かいました。

なんてすばらしい風景。故郷に近い地域にある谷戸です。
今日はここで、子どもの頃からお世話になっている方が観察会を行うということでそのお手伝いに行ってきました。
小さなお子さん連れの親子がたくさん!相模原植物調査会のメンバーで水生昆虫に詳しいSさんなど3名の精鋭も同行してくれました。

数十分採集して、とれたものをみんなで確認。さすがSさん、水生動物のちょっと驚きな形態や生態を織り込みながらの解説にみなさんくいついています。

ひとしきり採集したあと、観察できた生きものをスケッチ。みんな、パッと集中してササッと上手に描いてくれたのにはほんとうにびっくりしました。

最後の方に登場のトウキョウダルマガエル。

植物は特に扱いませんでしたが、水路脇にたくさん生えていた、大好きなカヤツリグサ科の植物を。

ヒメクグと言います。丸い小さなぼんぼりのような花穂がかわいい。じつは小さい頃に家の裏にたくさん生えていて、この植物でよく遊びました。でも、家にある図鑑をいくらめくっても名前がわかりません。そう、当時の子ども向けの図鑑ではカヤツリグサ科なんてマニアックなものはほとんど扱っていなかったのです。ほぼ大人になってから偶然名前を知り、なんだか初恋の人に思いがけず会ってしまったような不思議な気分になったことを思い出します。
故郷の暑い夏、大汗かきながらの楽しい観察会でした。
(生物担当学芸員 秋山)

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