吉野宿ふじや「甲州道中と半原宮大工作品資料」展 半原宮大工矢内家第14代曾孫弟子鈴木光雄氏の講話・展示解説

7/15から吉野宿ふじやで企画展「甲州道中と半原宮大工作品資料」展を開催中です。今日は、その関連事業として、展示協力者である半原宮大工矢内家第14代曾孫弟子鈴木光雄氏の講話と展示解説がありました。

宮大工道具が並ぶ中、講話のはじまりです

今回の展示テーマである「半原宮大工」とは、愛川町の半原にいた宮大工の矢内家です。矢内家は江戸時代中ごろから約200年間5代にわたり活躍した宮大工で、江戸城の造営や修復などを行う作事方を務めました。
今回の展示では矢内家が手がけた甲州道中周辺の本堂、社殿、神輿などを紹介し、また、宮大工の匠の技を知る展示として、ノコギリ、チョウナ、ノミ、カンナ…などの多種多様な大工道具などがズラリと並んでいます。

こちらの部屋も満員状態です。

 今日の講話・展示解説は、新聞などの周知もあったためか市内のみならず市外からも多くの参加があり、会場内は満員状態でした。しかもみなさん鈴木光雄さんのお話に真剣に耳を傾け、そして道具の解説にも真剣な眼差しを向けていました。

神輿の図面を解説中!

 この企画展は8/31まで開催しております。まだご覧になっていない方は、ぜひ宮大工の匠の技を実感しに、吉野宿ふじやまでご来場ください。

(歴史担当学芸員 木村弘樹)

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