地質学講座3回目 火山のはたらきでできる地層

地質学講座の3回目を2月17日に実施しました。
今回は火山のはたらきでできる地層についての解説です。

はじめは実習実験室で火山灰についての基本事項の解説です。

常設展示室に移動し、剥ぎ取り標本を使って解説しました。


実習実験室に戻り、火山灰が風に運ばれて拡がる様子を実験しました。

砕いた麩をペットボトルに入れます。ペットボトルが火山、麩が火山灰や溶岩の破片になります。ペットボトルには下の方に穴が空いていて、シリコンチューブが接着してあります。

シリコンチューブに自転車の空気入れを接続します。空気入れで送り込まれた空気が噴火のエネルギーになります。写真には写っていませんが、自転車の空気入れでペットボトルにうまく空気を送り込めるように、いろいろと工夫がしてあります。

日本列島の上空には偏西風が吹いているので、扇風機で風を送ります。吹き出した麩は風によって風下へ運ばれます。

細かいものほど遠くまで運ばれる様子がわかりました。

風を強くしたら大きなものも遠くまで運ばれました。

1回目よりもさらに風を弱くすると、大きなものはほとんど火山の周辺に落下し、細かいものだけが風下に運ばれている様子が観察できました。写真ではわからないくらい細かいものがテーブルの端まで運ばれています。

次回はいよいよ最終回です。地震について解説します。

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