メガネドヨウグモ

今から1週間ほど前、街路樹に張られたクモの網を見つけました。

朝見かけたクモの網


形状から推測すると、どうやらアシナガグモ科の一種の網のようです。汚れや傷みがないので、張ってからそれほど時間は経っていないでしょう。
年末のこの寒い時期に果たしてどんなクモが張ったのか気になりましたが、周囲を探しても見つかりません。
その後、この前を通るたびに気にしていたのですが、昨日の夕方、ようやく網の真ん中で昆虫を捕食しているところを捕まえました。
メガネドヨウグモ(幼体)です。

メガネドヨウグモ(幼体)


川の近くでよく見かける種なのですが、近縁の他種に比べてさほど水辺に依存していないのか、博物館周辺にも時々出没します(近くに川はありません)。

隠れている時のスタイルがこれ。

隠れているときは脚を伸ばしています。頭胸部の斑紋に注目。

脚を思い切り伸ばして細い隙間に入ってしまうので、なかなか見つかりません。
ちょっと面白い名前の由来は、頭胸部にある黒い模様の中にある丸い斑紋を眼鏡に例えたものです。残念ながらこの個体の斑紋はあまり眼鏡という感じがしませんが、なんとなく人の顔っぽくも見えるのでそう的外れでもないかな、とも思います。納得感が薄くて申し訳ないのですが、恐らく幼体なので模様のつき方が多少違うのではないかと思います。大目にみてやってください。いずれにしても他種と見分ける特徴的なポイントなので、覚えやすいのはうれしいかぎりです。

さて、撮影が終わったこの個体は、元いた場所に戻します。
無事年を越して、成体になったら、どんな斑紋をしているのか改めて確認したいものです。

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