カイコの授業 第2幕

相模原市内の小学校は2学期に入りました。9月からカイコを育てたいという学校もあって、博物館を通して蚕種(さんしゅ:カイコの卵)を調達することになった、中央区の光が丘小学校へ3年生の出張授業に行きました。

カイコの授業の様子(光が丘小)

児童のみなさんは、夏休み中にもすでにいろいろカイコについて調べていたようで、すごく熱心に話を聴き、質問もたくさんしてくれました。
話の中で、カイコの飼育(養蚕)がペットの飼育と違うことや、カイコの命をどう扱うかなど、かなり難しいことも含めてお話ししたのですが、しっかりと受け止めてくれたようです。
そして博物館へ戻ると、茨城県にある蚕業技術研究所から蚕種が届いていました。今回は学校と一緒に育てる実用品種「かい・りょう×あけ・ぼの」と、「緑繭2号」という品種も調達しました。

タネ紙に産み付けられた蚕種(緑繭2号)

緑繭2号は、黄緑色の繭を作る品種です。
9月1日に孵化予定で、早いものはその前日には孵化が始まります。卵は中央が少しくぼんできたものは中で発生が順調に進み、孵化が近いことを示しています。

中で幼虫の体が丸まって育っているので、中央が窪みます

今回も、飼育展示を1階エントランスで行います。多くの方にカイコの成長を見ていただこうと考えています。

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