生きものミニサロン「木や草についてるへんなもの」を実施!

5月15日(土)、毎月恒例の生きものミニサロンを実施しました!今回のテーマは「木や草についてるヘンなもの」です。
博物館では6月からカイコを飼育します。その餌にもなるクワの木のまわりで観察開始です。

クワの木の前で観察開始

まず、地面の上の♡型を探してもらいました。いくつかの草の葉が♡型ということに気づいた参加者がいたので、次に、その植物の一つについている、角(つの)のようなものを触ってもらいました。いくつか触っていると、時々その角がパチパチッっと弾けます。

地面にあるハート形を探します

カタバミという草の仲間で、果実が熟すと、何かにちょっと触れただけで弾けて種子が飛び出すしくみになっています。

カタバミの仲間

実際に手の指でその感触を味わってもらいました。

カタバミの果実(写真はまだ未熟なもの)

続いて、クワの葉の裏についている白いもじゃもじゃを観察。初めは「なにコレ?」と不思議そうに見ていた方も、そのもじゃもじゃがもモゾモゾ動いているのを見て「ひゃ~!」
クワキジラミという昆虫の幼虫で、セミやカメムシに近い仲間であることを、顔つきをルーペで見て確認してもらいました。

クワキジラミをシャーレに入れて観察

さらに、別のクワの木に移動し、前回のミニサロンでじっくり観察したクワコのその後を確認。5齢の大きな幼虫が、枝にしっかり擬態(ぎたい)しているところや、ちょっとつつくと眼状紋を出す様子などを観察しました。

クワコの5齢幼虫

眼状紋を目立たせているクワコ

見事な擬態や、まるで大きな目を見開くように眼状紋を目立たせる様子に、参加者から歓声が上がりました。
天気予報に反してすばらしい五月晴れの中、楽しく観察できました。
次回は6月26日(土)の実施です。

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