梅雨の晴れ間に…軍港のまち・横須賀で視察研修

6月21日(水)、当館の博物館ボランティア「市民学芸員」の視察研修を実施しました。この視察研修は、市民学芸員が他の博物館の展示やボランティア活動について学び、今後の活動に生かすために行っているものです。
コロナ禍でしばらくの間は市外での実施をお休みしていましたが、今年は久々に相模原市を飛び出しました。目的地は軍港のまち・横須賀です。
今回の研修では、横須賀市自然・人文博物館の皆さまにご協力いただきました。

自然館に入ると…ナウマンゾウ(骨格標本)がお出迎え!

横須賀市自然・人文博物館の歴史は古く、昭和29(1954)年に前身となるペリー記念館を改称した横須賀市博物館が開館、昭和45(1970)年に現在の場所に横須賀市自然博物館が開館し、続いて昭和58(1983)年に人文部門が移転することで、総合博物館の横須賀市自然・人文博物館となりました。展示室では、三浦半島の豊かな自然と歴史にまつわる数多くの資料を見ることができます。

深海に棲む迫力満点の生きものたち

台地と山々から成る相模原市と打って変わり、三浦半島に位置する横須賀市は周囲を海に囲まれているため、取り巻く環境の違いから自然と歴史の歩みが同じ県内でも全く異なります。市内では観察することができない展示資料の数々に、皆さん興味津々で見入っていました。

漁業関連の展示も充実しています。

午後からは、横須賀市自然・人文博物館と3館のサテライト施設(馬堀自然教育園天神島臨海自然教育園ヴェルニー記念館)の概要や歴史、館のボランティア活動などについて、学芸員の方から講義がありました。講義後には、市民学芸員から活発に出る質問にも丁寧にお答えいただきました。

熱心に講義を受けています。

横須賀市自然・人文博物館の視察終了後は、ヴェルニー記念館に隣接するヴェルニー公園へ向かいました。当日は快晴!とまではいかないものの、梅雨の晴れ間にお天気が持ち堪え、公園からは停泊する自衛艦や潜水艦など、軍港として発展した横須賀ならではの景色を見ることができました。

今回の視察研修で他館の運営や展示を知ることによって、市民学芸員としての知識が深まり、また‟相模原らしさ”を見つめ直すきっかけにもなったと思います。
お忙しい中、展示解説や講義にご対応いただいた横須賀市自然・人文博物館の皆さま、本当にありがとうございました!

(歴史担当学芸員)

【おしらせ】6月27日(火)と28日(水)は館内設備のメンテナンスのため、臨時休館となります。

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