【県博協】自然史資料の取扱いと作り方の研修会

7月17日(金)、神奈川県博物館協会、通称「県博協」の研修会を当館にて実施しました。県博協とは、県内の博物館、美術館、水族館、動物園、植物園、科学館など100以上の館園が加盟する組織で、学芸員や施設職員が定期的に実施する研修会などを通じて情報交換や交流を図っています。プラネタリウムリニューアルについて取り上げた昨年12月の研修会以来、約7か月ぶりに当館が会場となりました。

この日の研修会テーマは、題して「自然史資料の取扱いと作り方」。植物標本については当館館長で生物担当学芸員が、昆虫標本については当館動物担当学芸員が、自然科学系学芸員が不在ながらも、専門家やボランティアと協働して行った資料整理と活用について、小田原市郷土文化館学芸員が事例紹介しました。

当館館長の発表(植物標本)

当館動物担当学芸員の発表(昆虫標本)

小田原市郷土文化館の事例紹介

事例紹介後は2グループに分かれ、講師を務めた当館学芸員2名による各分野資料の取扱いについてレクチャーする時間です。動物担当学芸員は、現在開催中の企画展「昆虫 しらべてまもる多様性」の担当者でもあるため、企画展展示解説後、間近で見られる昆虫標本作製実演を行いました。

市内に生息する絶滅危惧種「ギフチョウ」について解説する様子

昆虫標本作製の手順や用具を解説しながら実演中

一方、生物担当学芸員の当館館長からは、植物標本の作製方法や大変良好な状態で発見された鳥類の巣の標本などを紹介しました。

専用の道具を使って、参加者の皆さんにも体験いただきました!

今回の研修会のおもな目的は、自然史資料を有しているものの、人手不足など様々な事情により専門職員が配置されておらず、資料の取扱いに苦慮する県博協加盟館園の助けとなることでした。しかし、こうした館園に限らず、他館の事例を知り、情報共有が行われた結果がそれぞれの活動に生かされることこそ、研修会が行われる大きな意義の一つです。
質疑応答やグループ見学の際には情報交換や議論が活発に行われる様子が見られ、とても有意義な時間となりました。

(歴史担当学芸員)

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