アシナガバチが巣をつくる場所の意味

8月6日、久しぶりの雨模様となりました。といっても、晴れ間と豪雨が交互に入れ替わる、激しい天候でした。雨が降り出すと、バケツをひっくり返したような・・という表現がぴったりの降り方で、博物館エントランスの中庭は滝が出現する演出でもしているかのような雨だれでした。

軒から滝のように落ちる雨だれ

そんな中、あのキアシナガバチの巣はどうなっているのか見てみると・・

まったく濡れていない!

なんと、この豪雨でもまったく濡れていません。キアシナガバチが、ここなら雨にあたらないということを、どのように理解して選んだのか不思議です。
この日は猛暑に加えてこの不安定な天候もあり、来館者も多く、たくさんの方がこの巣を観察していました。

少年の指先に、ガラス越しのキアシナガバチの巣

このご家族はハチたちが幼虫のお世話をするのを見て、「かわいいねー」と連発していました。餌の肉団子(イモムシなどほかの虫を捕らえて丸めたもの)を持ってきているところも見られて、間近で見るハチの子育ての様子に感動されたようです。

かぶりつきで見上げられるチャンスはそうそうありません!

まだしばらく、この巣に注目していきたいと思います。
(生物担当学芸員)

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