冬の鴨川地質調査

1月中旬に千葉県鴨川市の海岸沿いで地質調査を行いました。2月に行われる日本地質学会関東支部アウトリーチ巡検(申し込みは終了しました)の下見を兼ねています。

JR太海駅から鴨川漁港にかけて調査を行いました。

まずは枕状溶岩を観察しました。

この写真では枕状とはいっても枕の様には見えません。枕状溶岩は実際はチューブ状をしており、チューブをいくつか積み重ねた断面が枕を積み重ねたように見えるので、その名前が付きました。上の写真は縦に伸びるチューブを横から見たところです。

実際の枕状溶岩のイメージとしては下の写真のような感じです。断面が枕を積み重ねたように見えます。

近くには鴨川松島と呼ばれる景勝地があります。平日でしたが何人かの方たちが写真を撮りにきていました。

鴨川松島のバス停から八岡(ようか)海岸に降りて、浜辺の岩石を観察しました。

写真では良くわかりませんが、種々の岩石があり、石好きにはたまりません!

鴨川漁港に向かい、千葉県唯一の変成岩(結晶片岩)を観察しました。

鴨川漁港近くの弁天島で岩石の観察をしていたら、穿孔貝が岩石に開けた穴を見つけました。穿孔貝は岩石などに穴を開け(穿孔)てその中に生息する貝のことです。この岩石は結構硬く、こんな硬い岩石にも穴を開けることができるのかと驚きです。

天気も良く、風もない暖かな陽射しの下で調査を進めることができました。

(地質担当学芸員)

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