当館資料が石川県立歴史博物館で展示されます!

4月25日(土)から石川県立歴史博物館で開催される特別展「鷹と加賀前田家」にて、当館資料が出展します。

石川県立歴史博物館 令和8年度春季特別展「鷹と加賀前田家」

この特別展は、飼育したオオタカ・ハイタカ・ハヤブサなどの猛禽(もうきん)類を操って行う狩猟「鷹狩(たかがり)」と加賀藩主・前田家との関わりについて、様々な資料から紹介する内容となっています。

当館から貸出しする資料は2点で、ツミ(雌)の剥製と天保8(1837)年に上溝村の高橋道格という人物が書き記した覚書「(国郡・道筋・村高其他32ヶ条明細書上)」(当館寄託)です。
これらは猛禽類の生態や、かつて台地上に広がっていた原野「相模野」が好適な狩場であり、前田家の狩猟場とされていたことを示す重要な資料として展示される予定です。

4月3日(金)、館内では資料を搬出するための作業が行われました。他館への資料貸出しを行う際の運搬方法はケースバイケースで、借用する館の学芸員が自ら行う場合や、美術品や博物館資料を専門に扱う業者が担う場合があります。
今回は、美術品専用車、略して「美専車」をもつ業者による運搬でしたが、いずれの場合も貸す側・借りる側の両館の学芸員が梱包作業に立ち会い、資料の状態などを検品しながら行います。

古文書資料は薄葉紙という薄手の紙で包んだ後、サイズを合わせた板段ボールでサンドイッチ状に固定し、ふかふかの緩衝材を敷いた運搬用段ボールに梱包します。

厳重に梱包しています。

羽を大きく広げたツミの剥製は、展示ケース上部から吊り下げる形で展示されており、この状態を保ったまま運搬する必要があります。そのため、ワイヤーやタコ糸、結束バンドなどを駆使し、運搬時に揺れてもワイヤー類が資料に干渉しないよう注意しながら、天井部分を格子状に組んだ特別な運搬用段ボールのなかに収められました。

常設展示の状態

展示時の状態を保ったまま運搬するため、様々な工夫が凝らされていました。

このツミの剥製が当館の自然・歴史展示室を飛び出すのは今回が初めてのことで、それも遠方の石川県への旅立ちです。たくさんの方に躍動感ある姿をご覧いただけるとうれしく思います。

特別展の詳細は、石川県立歴史博物館の特設ページをご確認ください。

(歴史担当学芸員)

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