こんにちは!令和8年度の地質分野の実習生です。
9月1日に、山梨県大月市の猿橋と象の鼻周辺で、地形・地質の観察と岩石の採集を行いました。
「猿」橋に「象」の鼻。名前だけ聞くと動物がイメージされますが、今回探したのは動物ではなく岩石です。

最初に訪れたのは、日本三奇橋の一つとして知られる猿橋です。
有名な橋ですが、今回注目したのは、橋そのものではなくその下に広がる地層です。

猿橋では、富士山から流れてきた溶岩や、火山の噴出物が堆積してできた軽石質凝灰岩を観察しました。実際に近くで観察すると、岩石の割れ目や軽石、地層の重なり方などが分かりました。
その後は、象の鼻へ移動しました。

象の鼻では、まず露頭のスケッチを行いました。
写真ならシャッターを押せば一瞬ですが、スケッチはそうはいきません。地層の境目はどこなのか、岩石の形をどこまで描くのか細かく観察していきます。

実際に描くのは難しかったものの、じっくり観察することで、岩石の割れ目や地層の傾きなど、写真だけでは見落としてしまう細かな特徴にも気付くことができました。
スケッチを終えた後は、岩石を採集しました。

岩石は、収集して終了ではありません。採集した岩石には必ず番号を付け、採集場所などの記録と対応させます。
石は自分から名前や出身地を教えてくれません。番号を付け忘れると、どこから来たのか分からない「迷子の石」になってしまいます。採集物を博物館資料として残すためには、記録がとても重要です。
今回の実習では、残念ながら猿にも象にも会えませんでしたが、溶岩や軽石質凝灰岩など、さまざまな岩石をじっくり観察することができました。
今回の実習を通して、普段なら何気なく通り過ぎてしまう崖や岩石にも、長い地球の歴史が残されていることを学びました。たくさん歩いて足は重くなりましたが、地層の見方が少し変わった一日でした!
(地質分野 実習生)


