かつて水田雑草と呼ばれた在来の植物の多くは、耕作方法の変化などから減少し、絶滅危惧種となっています。ホシクサは絶滅危惧種というわけではないのですが、生えている水田と生えていない水田がはっきりしていて、相模原市内ではあまり見られなくなっています。相模川右岸側の愛川町の水田には比較的普通に見られるため、観察してきました。

ホシクサ
ホシクサ(星草)の名の由来は諸説ありますが、いずれも花の咲いている様子から名付けられたとされています。有力なのは花序(花全体)の形と並び咲く様子からというものです。拡大するとその美しさに感動すら覚えます。

ホシクサの花(拡大)
さらに、株を真上から見ると・・

ホシクサの株
放射状に伸びた葉が、きらめく星のようです。
個人的に水田雑草の中で一番好きなものなので、由来などどうでもよくなっていろいろな角度から眺めては撮影してしまいます。
近くにはこんなかわいらしい花も咲いていました。アキノウナギツカミです。

アキノウナギツカミ
なぜこんな可憐な花に実利的な?名がついているのかというと、茎にびっしりとついた逆刺(ぎゃくし:下向きのトゲ)のせいです。

アキノウナギツカミの茎の拡大
これを使えば、ヌルヌルしたウナギをつかみやすいだろうと・・納得できるような、できないような・・でも、昔の人の発想力を尊重したいと思います。
秋の水田も見どころが多くて楽しい散策となりました。
(博物館長・学芸員)


