現在開催中の「大山 柏勝坂遺跡発掘100周年記念展「縄文集落と勝坂式土器」」の関連事業として、11月1日(日)に講演会を開催しました。
演題は「縄文土器の造形から見る縄文人と私たち」として東京文化財研究所の千葉毅さんを講師にお招きしました。

講演会は97名の方にご参加いただきました。はじめに、土偶の頭なのか、土器の口縁部につけられたのか、判断が難しい資料を説明されました。
この資料の大きさや、形からどちらとも言えないとのことです。重要なのは何がわからないのか、なぜ分からないのかその理由を提示することです。
その疑問は「日本」という表現についても同様で、縄文時代の文化は現代まで完全に引き継がれてはいません。それでは日本=縄文文化なのでしょうか?
普段何気なく使用している言葉も、細かく考えると疑問が生じます。また、土器作りの上手さ、拙さにも触れ、その場しのぎの対応があることを挙げられました。

今回の講演会から、はっきりとした結論が難しいことでも、分からないことを丹念に整理し、思考を重ねる重要性を学ぶことができました。遺跡の内容や土器の年代・特徴とは異なる興味深い視点であり、参加者から大変好評をいただきました。
(考古担当学芸員)


