樹林地のスズメバチ

今日、博物館お隣の樹林地の中に立つ大きなヒマラヤスギの根元に、物々しい柵が設置されました。

大きなスズメバチの巣が見つかったのです。高さ10mくらいの位置に(矢印の先)、おそらく直径50センチ以上はあると思われるスズメバチの巣があります。

たくさんの働き蜂が出入りしています。キイロスズメバチでしょうか。

じつは先日も、博物館の建物の裏手にキイロスズメバチが巣をつくってしまい、駆除業者さんに頼んで撤去してもらいました。いくら自然の生きものとはいえ、スズメバチについては、危険すぎて寛容な対応ができません。ここも遊歩道の真上で、一日中たくさんの方がお散歩やウォーキングで通る場所です。この樹林地を所管する市の部署へすぐに連絡し、冒頭の柵となりました。まもなく駆除業者さんにより撤去されることと思います。

秋はハチたちの警戒心が高まり、危険な季節です。ハチに出会ったら、手で払ったり、いたずらに騒いではいけませんが、とにかく、速やかにその場を離れることが重要です。それから、スズメバチも命がけですし、集団行動を取るので攻撃的になったスズメバチは極めて危険です。飛ぶスピードは人間が走るよりはるかに速く、集団攻撃態勢をとられたら、人間が立ち向かって勝てる相手ではないことも心得ておく必要があります。「逃げる!」これしかありません。

必要以上に近づかないこと、うっかり近づいてしまったら、静かに速やかに逃げるのが鉄則です。

(生物担当学芸員 秋山)

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