地質調査日誌12/20 厚木市七沢

12月20日、金曜日。曇りのち雨。

今日は相模原地質研究会のメンバーと一緒に厚木市七沢にある鐘ヶ嶽の山腹へ調査に出かけました.

広沢寺温泉入口バス停から少し歩いたところに,この辺りでみられる石で造ったベンチ?のようなものがありました.上面は磨いてあるので,断面の様子が観察できます.

写真中央の谷のあたりを牧馬-煤ヶ谷構造線と呼ばれる地質境界の大きな断層が通っています.

今日調査した林道には凝灰岩のタマネギ状風化がたくさん見られました.写真は特に大きかったものです.大小さまざまな大きさのタマネギ状風化が見られました.

石切り場の跡もありました.ここでは凝灰岩のなかまを切り出していました.「七沢石」と呼ばれている石材です.

切り出した時の跡が残っている石もありました.

動物の頭骨も落ちていました.

お昼頃は雲も少なくなり,日差しも暖かかったのですが,天気が急変し,石切り場の調査中にはあられが降り出しました.その後,雨に変わり,激しく降り出したので調査を中止して帰路につきました.途中,雪に変わりましたが,麓の県道まで降りてくると雨になりました.ある程度の標高以上は雪が降ったようです.

(地質担当学芸員 河尻)

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