あかつきトークライブ 11

今日は「さがみはら宇宙の日『あかつきトークライブ』」の第11回目。
この企画は、金星探査機「あかつき」を応援する目的で偶数月に開催しています。
今日は、その第11回目。「雷で探る惑星の大気 」をテーマに高橋 幸弘さん(北海道大学大学院理学研究院教授・金星探査機あかつき雷大気光カメラLAC開発主担当)にお話をいただきました。

雷を研究することは大気現象を解明する上で非常に有用であること、研究に必要な機材は非常に安価に製作でき、高校生の研究にも適している事などを強調しながら、ご専門の「雷」について熱く軽快に語ってくださいました。
途中、テレビ番組の取材の裏話をしたり、今取り組んでいる小型衛星のプロジェクト(「だいち2号」の相乗り衛星だそうです)の話も飛び出すなど非常にバラエティに富んだ内容で、「ああ、少しはあかつきの話しないと…」と笑いを誘いながら、軽快なトークで楽しくお話を伺う事ができました。
大変印象に残ったのは「地球の常識にとらわれ、余計な知識を持っていると、新しい事は見えてこない」との言葉。観察・観測の結果を大切にしなければならないのは、どの世界も同じだな、と改めて感じます。

講義のあとは実験タイム!
「バンデグラフ」という装置で静電気の実験をしたり、ライターの着火装置を使って電球の中に放電を起こしたりしました。


「目の前で何かが起こる」というのは、やっぱり面白いですね!

「おー、髪の毛立ってる~」

そして、終わった後は希望者が残ってランチタイム。

研究者や興味を同じくする皆さんと食事をしながら会話を交わす、本企画の隠れたオススメポイントです。

もちろん、恒例の記念撮影もありました。

こうしたさまざまな企画、もちろん博物館の職員が自分で考えているわけではありません。
「あかつき」チームの皆さんや、学生の皆さん、参加者のみなさんが一緒になってとてもアットホームな
雰囲気の中でつくりあげているものです。
そのお手伝いを博物館ができる、というのはとてもうれしい事です。2015年に金星探査に再チャレンジする「あかつき」を、これからも一緒に応援していきたいと思います。(学芸班 木村)

「あかつき君」と「ちょこつき君」。かぶっているカブトはいつも参加してくださる方からのプレゼントです。

次回「あかつきトークライブ」は6月21日(土)10:00から
テーマは「日本の月惑星探査と『あかつき』」
講師:石井信明さん(JAXA宇宙科学研究所教授)です。

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