ウズグモの折衷案

昨日の通勤途上、見つけたウズグモ(多分、カタハリウズグモ)、この仲間の特徴である「隠れ帯」の形が変です。

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ウズグモ類の隠れ帯は一本の帯状だったり、渦巻き型だったり、あるいは隠れ帯がない網もあるのですが、写真の網は、帯状と渦巻きの折衷型。
隠れ帯の機能にはいくつかの説がありますが、飼育していると、餌をたくさん与えると帯状になったり、消失したりします。逆にあまり餌を与えないと、立派な渦状の隠れ帯をつけます。
写真の個体は、満腹なのか、空腹なのか、気になります。
ただ、隠れ帯は網の張り具合を調節する機能があるという研究もあるのて、ひょっとしていくつかの理由が組み合わさってこうなったのかもしれませんね。(学芸班 木村)

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裏側から見たところ。クモがぶら下がってます。

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