中庭の妖怪

毎年3月下旬になると、中庭に妖怪が現れます。

名前の由来となったヤブレガサの芽生え

その名も、ヤブレガサ。芽生えのようすが、『百鬼夜行図』で有名な妖怪破れ傘に似ているところから名付けられたと言われています。さらに若い芽生えはこんな感じです。

葉を広げる前のヤブレガサ

もっと妖怪っぽいですね!
さて、ヤブレガサだけでなく、中庭では今、いろいろな植物が春の顔を楽しませてくれています。こちらはカザグルマ。枝(つる)から新しい芽がスルスルと伸びて、ダンサーが両手を広げたような格好になっています。

カザグルマの新芽

こちらはミヤマガマズミです。万歳!または、ウサギ?ほんの一時期の新芽の形は、想像力がかき立てられます。

ミヤマガマズミの新芽 万歳!

ミヤマガマズミの新芽 ウサギ、またはピース?

すでに開花しているのは、常緑樹のアオキです。目立ちませんが、放射状の渋い花です。

アオキの雄花

今朝(3月23日)は雨模様ですが、雨粒も飾りにしてしまう生命力をこの時期の植物には感じます。

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クサカゲロウ

館内にヒラヒラした虫が飛んでいたと、職員が捕まえてくれました。館外へ逃がす前に、写真を撮りました。

クサカゲロウ

クサカゲロウです。チョウのような力強さが無く、ヒラヒラふわふわと飛ぶようすは、陽炎(かげろう)に由来する名にふさわしい昆虫です。

英語では、「レースの翅」という意味の名前がついています

ただし、クサカゲロウはアミメカゲロウ目(もく)という仲間で、幼虫がアリジゴクとして有名なウスバカゲロウと同じ仲間です。目というのは、○○科というような仲間分けを束ねる、さらに上のグループ分けです。
幼虫時代を水の中で過ごす、いわゆるカゲロウの仲間(カゲロウ目)が本家かもしれませんが・・昔の人はそんな細かく区別していなかったはずです。個人的には、こちらのクサカゲロウの方によりいっそう、はかない雰囲気を感じます。

クサカゲロウの顔

ちなみに、これから花盛りを迎える早春植物(春、いち早く開花、結実して地上部が枯れてしまう植物の総称)は、スプリング・エフェメラル(春のかげろう)と呼ばれます。はかないものに心を寄せる気持ちが表れた、素敵な呼び方ですね。

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クサグモ現る(2019)

春先に真っ先に目につくクモがクサグモ。
植え込みなどにシート状の網を張っています。
今年は「ちょっと出現が遅いのかな?」と思っていたのですが、博物館の正面入り口前にたくさんいました。

体長はまだ2mm程度の幼体です。夏には15mm程度まで大きくなります。
ところで、以前にこのブログで「クサグモ現る」と書いた記事を参照したら、2012年4月17日、2013年3月28日のものがありました。「出現が遅いのかな?」どころではありませんね。感覚的にものを言ってはいけない、とつくづく思います。

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今週末は、生きものミニサロン!

3月23日(土)は、毎月恒例の生きものミニサロンを実施します。今回のテーマは「春のおさんぽ!」
春が本格的に走り出し、いろいろな花が咲き始めました。こちらは、オオアラセイトウ(別名ショカッサイ)。

オオアラセイトウ

足下にはタチツボスミレ。

タチツボスミレ

ちょっと妖しげな、ミミガタテンナンショウ。

ミミガタテンナンショウ

上を見上げると、コブシ。

コブシ

ほかにもいろいろと咲いていますので、花や野鳥などを見ながら、のんびりお散歩したいと思います。
お申し込み不要、参加無料ですので、お気軽にご参加ください。

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企画展始まりました!

博物館の駐車場では毎年の恒例、紫色の花絨毯となるオオアラセイトウ(別名ショカッサイ)が咲き始めました。

オオアラセイトウ

そして、本日3月16日は考古企画展オープンの日です!

道路際に立てられたのぼり旗

今年もさがぽんとおびのっちのコンビがお出迎え。
今日はクイズラリー実施中!参加者には素敵なプレゼントもあります。

企画展入口 今日はクイズラリーの受付があります!

ご家族連れから考古マニアの方まで楽しめる内容ですので、ぜひお気軽にご来場ください!

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博物館のまわりも花が続々・・

博物館のまわりでも、急ピッチで花が咲き始めました。
お隣の樹林内に咲く、ニガイチゴです。

ニガイチゴ

こちらはシロバナタンポポ。西日本の花ですが、なぜか10年前くらいからぽつぽつと出始めて、ここ数年で目立って増えています。

シロバナタンポポ

早春のスター的存在のフデリンドウは、まだ固いつぼみの状態です。あと2週間くらいかな?

越年草のフデリンドウは、やっとつぼみの状態

花ではありませんが、ツクシはだいぶ伸びてきました。

ツクシ(スギナの胞子茎)

と思って写真を撮っていたら、隣でスクッと伸びていました!

博物館前庭のツクシ

毎日忙しくなりそうです!

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河原は春

3月12日、晴天の相模川の河原へ行きました。ヤナギは満開で、ミツバチがたくさん集まっていました。

ヤナギの花にとまるミツバチ

成虫で越冬していたテングチョウが元気に飛んでいましたが、時々河原石の上でひなたぼっこ。

テングチョウ

テングチョウの名の由来である顔の形がはっきりわかります。

横から見たテングチョウ

上空ではノスリが大きく旋回しながら高い空へ上がっていきました。

ノスリ

まだ本格的ではありませんが、時折カジカガエルや、シュレーゲルアオガエルの鳴き声が聞こえました。
春の陽気に誘われて、いろいろな生きものが活発に動いていました。

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#プラネタリウム を #ハンドベル の響きが満たした1時間

3月9日土曜日、「ハンドベル スプリングコンサート in プラネタリウム」を開催しました。
おかげさまで当日昼過ぎには観覧券は完売となり、開場を待つ列はエントランスのはやぶさ模型のあたりまで長く伸びました。

開場後、開演を待つ間にもBGMとしてハンドベル演奏があり、その響きに会場の期待が高まります。
まずはプラネタリウム解説員により、今夜の日の入りから、冬の星座、そして春の星座の生解説をお届け。その後、途中で木星についてのクイズや解説を挟んで合計7曲が演奏されるコンサートになりました。
ハンドベルで奏でられたのは、みなさんにもおなじみの曲が中心でした。
そして途中で解説もあったように、様々な奏法も披露されました。
鉄琴のように、爪弾くように、またテーブルにあてたりと、ハンドベルの演奏と言えば腕を振ってベルを鳴らすものというイメージをお持ちだった方にはとても新鮮だったのでは?演者のみなさんの演奏は、時として私たちを、精巧なオルゴールの内側を見ているような錯覚に陥らせます。
また、ある時は、ドームが巨大なスノードームであって、ハンドベルから透明な音符がどんどん産み出されて、プラネタリウム内を満たしていくかのように、私たちを音で満たします。
演奏をする姿は優雅、かつキュート!
目で見て楽しみ
もちろん耳で聞いて楽しみ
空気の振動に体を包まれて体の外側からも楽しみ
ハンドベルミニ知識(一番大きいベルは1.5リットルのペットボトルほどもあるんだとか!)や星々の情報を知って頭でも楽しみ
そして馴染みの音楽を聴いているとその曲にまつわる思い出が去来して心でも楽しめた
そんな1時間になりました。
コンサート後、帰路でこんな三日月をご覧になった方も多かったかもしれませんね。そして星座を見られる夜が待ち遠しくなったのではないでしょうか。
今日のプラネタリウムコンサートが、夜空を楽しむきっかけになれば幸いです。
ぜひまた当館プラネタリウムに足をお運びくださいね。職員一同、みなさんのご来館、ご観覧をお待ちしております。

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樹液酵母ふたたび

博物館駐車場で見られる、早春の風物詩のひとつが、樹液酵母です。昨年も壮大な酵母のコロニーの写真を掲載しました。
ところが、酵母のコロニーが発生していた木は昨年、度重なるキアシドクガの大発生で樹勢が弱まり、倒伏の危険が高まったため、根元から伐採されました。

ミズキの切り株

でも、切り株はまだ生きていました。樹液がしみ出して、切り株全体がびっしょりと濡れています。
ということは・・・

樹液酵母のスライム・フラックス

そうです!今年も樹液酵母のコロニーがスライム・フラックス(スライム状の塊)となって妖しいオレンジ色になっていました。
見た目は気持ちのよいものではないはずですが、見つけてちょっと嬉しくなりました。
早春と言えば、つくし(スギナの胞子茎)を頭を出しています。

つくしの芽生え

来週にはしっかりとつくしの形が見えているでしょう。
春が加速を始めています!

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#博物館探検隊 が4月からは土曜日にお引越し!

最初は平成27年度、当館天文担当学芸員がお話しする「星空探検隊」として、その後、平成28年度からはジャンルにこだわらない「博物館探検隊」として、エフエムさがみ(FMHOT839)で毎週日曜に放送されている「それいけ!さがみ月光団!」で博物館情報を発信させていただいていました。

講座などのアンケートの結果でも「ラジオで聞いたから」という項目に○をいただくこともしばしば。本当にお世話になっております!

ある日の収録風景

博物館職員だけでなく、市民学芸員さんや、時にはプラネタリウムでのライブに出演いただく演者さんも登場したことも・・・。

~収録中~

~収録後~一番右手がパーソナリティーの「団長」さん

放送日の数日後には音源が公開される&エフエムさがみの別番組でもオンエアしてもらえることがあることで、リスナーのみなさんに、より親しんでいただけたのではないかと思います。

そのさがみ月光団さんが、4月からは土曜日にお引越し!

ということで、博物館探検隊もあわせて平成31年4月からは、毎月第3土曜日の(放送時間は以前と変わらず)16:30ごろから放送されるということになりました。

直近の放送は3月17日(日曜日)、その次は4月20日(土曜日)ということになります。

来年度の事業予定も出そろい、1年間の放送予定(テーマ)もおおむね確定しました。

博物館は、またまた盛りだくさんな1年になりそうです。どうぞお楽しみに!

来年度も博物館、そして博物館探検隊をよろしくお願いします!

※スマホやパソコンで放送を聞く方法はエフエムさがみのホームページなどでご確認ください。

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