「宇宙の日」記念行事全国小・中学生作文絵画コンテスト授賞式(相模原市立博物館)

先日、11月4日(日)10時から博物館のプラネタリウムで、「宇宙の日」記念行事全国小・中学生作文絵画コンテスト授賞式を行いました。

このコンテストは9月12日の「宇宙の日」にちなんで、「宇宙の日事務局(JAXA)」が主催し、小学生と中学生を対象に作文と絵画作品を応募してもらう内容となっています。今年は「太陽系探査隊」をテーマに、当館宛にも多数の作品が届きました(2018年7月末応募締切)。
館内授賞式では、当館への応募作品の中で「最優秀賞」、「優秀賞」、「佳作」となった児童・生徒の皆さん及び保護者の方をお招きしました。大変嬉しいことに受賞者を含むご家族や関係者の方々、約50名が参加してくれました。

小学生の作文の部から順に、賞状、記念品が当館館長より授与されました。大勢が見守る中、みんな嬉しそうです。

賞状の授与後、代表して2名の授賞者からお言葉をいただきました。緊張してしまったかもしれないですが、立派にあいさつをしてくれました。

式が終わった後、皆さんで記念撮影を行いました。どなたも笑顔で写っていて、良い記念になったと思います。また是非、来年も作品を応募してくださいね。今回、残念ながら授賞できなかった作品もどれも素晴らしいものばかりでした。今後も期待していますので、たくさんのご応募お待ちしております。

2018年授賞者皆さんの作品は、現在、博物館の常設展示室入口側のエントランスに展示しております。今年いっぱいは館内で展示する予定ですので、ご来館の際は、是非ご覧ください。

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津久井城の発掘調査速報②

本日(13日)からボランティアの市民調査員も参加して、発掘調査が本格化しました。この日は、10名が参加し、午前中は機材搬入をして、現場での調査準備にとりかかりました。午後からは、皆さんに今回の調査の目的や状況を説明して、共通理解・共通認識のもとにみんなで意見を出し合いながら調査していくことをお話ししました。

表土掘削後の調査状況を説明しています

表土掘削は12日までに終わらせていたので、まずは中世末~近世前期頃の第1地業面(じぎょうめん)での遺構確認です。地面を人為的に掘り込んだ痕跡がないか、ジョレンで地中をきれいに削っていく作業です。

ジョレンで土の表面をきれいに削って遺構確認(右側と左側で土の色が違います)

ゆっくり削っていくと、ポロッと遺物が出土しました。遺物が出たらすぐに取り上げずに、出土場所の記録をとるので、竹串を刺して残します。

手前の白い物が出土遺物(江戸時代の染付碗)

表土中からは、江戸時代の煙管(きせる)のほか、戦国時代の素焼きの土器「かわらけ」の小片も出土しています。

出土した煙管(きせる)の吸い口部分

煙管は金属製の吸い口部分が出土しました。真鍮(しんちゅう)製でしょうか。江戸時代の18世紀後半以降のものと思われます。調査地点の里山広場は、江戸時代は畑として使われていますので、農民の方が落としたものでしょうか?

かわらけの小片

かわらけは割れた小片で、元の大きさもお猪口サイズの小型品でした。戦国時代の遺物で、これからの調査に期待がもてます。

さて、ボランティアの皆さんが参加した調査の初日ですが、本日の調査は少し早めに切り上げて、公園の畑に植えたエゴマの収穫作業を行いました。5月26日に種蒔きして高さ1m程に成長したエゴマです。根っこごと引き抜きます。

エゴマはシソの仲間ですので、シソの香りが漂いました。次に根元を切り落とします。

エゴマを束ねます。

竿にかけて天日干しにします。

エゴマの実が落ちてなくならないよう、ネットを下にかけ、雨に濡れないように上にビニールを被せます。

 

出来上がり

発掘調査が終了する頃までの2週間ほど乾燥させたら、脱穀です。

津久井城のこれまでの発掘調査では、灯明皿が多く出土しています。その灯油として使われていた可能性が高いのがエゴマです。収穫したエゴマの実から油を絞りとり、来年にはボランティアの皆さんと灯明皿の実験考古学をしようと目論んでいます。

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11/13のTBS火曜ドラマ「 #中学聖日記 」ご覧になりましたか?

某月某日の閉館後、星空観望会でもないのに閉館後のエントランスにはこうこうと電気がつき、慌ただしくたくさんのスタッフさんが作業を進めています。
さて、いったい何が行われていたのでしょうか?
って、お分かりですね?そう、それがタイトルのテレビドラマの撮影だったというわけです。

撮影準備風景(この場面は放送されていないようですが‥)

博物館のことをご紹介いただくような撮影も時折ありますが、当博物館としてではなく、ロケ地として、ドラマなどの撮影の相談も時々いただくことがあるのです。しかしながら、スケジュールの都合などにより、実際に撮影に至ることはまれです。
ドラマ撮影があったのは、平成25年のテレビ東京のドラマ「リミット」以来でした。いやその間に、とあるOVAアニメの舞台になったこともありますが、とにかく実写のドラマで使用されるのは5年ぶりということになります。

「リミット」の時は渡辺いっけいさんがプラネタリウム技師役でした。さて、今回のドラマでは、どのように使われていたのでしょうか?

というわけで、11月13日の放送、ご覧になりましたか?

録画したけどまだ見てないや~という方は、当館のプラネタリウムなどが出てくるかも?という楽しみ方もできそうですね。本放送も見てないし録画もしてない・・・という方は、スマホアプリなどで見逃し配信をご覧になるという方法もあるかも。撮影前には情報解禁できなかったため事後のお知らせとなりましたので、ご覧いただけなかった方には残念ですが、もし再放送などがあれば、ぜひチェックしてみてくださいね。

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11月17日、18日は学びの収穫祭!

11月中旬に毎年行われる市民と博物館の研究活動発表会「学びの収穫祭」が近づいてきました。

今年のポスター

はじめはこぢんまりとした内輪の発表会だったものが、発表団体の枠を広げて徐々に規模が大きくなり、平成23年度からは「学びの収穫祭」という名前になって現在に至ります。今や、市民とともに歩む当館の活動理念を体現するイベントとして定着しています。
今週は毎日のように、ボランティアグループのみなさんが集まって作業しています。

この日は相模原植物調査会のみなさんが準備中

収穫祭では、口頭発表会と展示発表が軸になります。写真は昨年のようすです。

口頭発表会のようす(昨年)

展示発表のようす(昨年)

ほかに、ふらりと訪れた来館者も楽しめるコーナーも用意されています。例えば、相模原縄文研究会によるこんなワークショップも。

ワークショップのようす(昨年:相模原縄文研究会)

昨年は、縄文編みを体験するものでした。今年は縄文土器の縄目模様を実際につけてみる体験ができるそうです!相模原市立博物館天文クラブ(SMAC)は、「昼間の星空観望会」(18日)、福の会は「昔の着物を見る・触れる・着る」(18日)を準備してくれています!そのほかの展示発表ブースも、いろいろ楽しい趣向が凝らされています!
また、昨年小学2年生でキノコに関する発表をしてくれた少年は、今年小学3年生になりパワーアップして、さらにそのお兄ちゃんも物理分野の発表を用意してくれています!

小学2年生による展示発表(昨年)

分野も年代もさまざまな市民の研究活動発表、どなたでもご参加いただけますのでお気軽にご来場ください。
詳しくはこちらをごらんください。

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職場体験の小学生のみなさんと・・・

博物館では市内の中学校の職場体験を受け付けています。
受け入れ側のスタッフの都合もあり、年間数校限定での受け入れです。
そんななか、今日は珍しく中学生ではなく小学生のみなさんが職場体験としてご来館。

まずはエントランスで記念撮影!

午前中だけという駆け足の体験スケジュールですが

印刷物を二つ折りにしたり三つ折りにしたり・・・

軽作業をした後は

思わず身を乗り出して・・・

当館学芸員から学芸員の仕事についての説明を聞きます。

短い時間ではありましたが、実りある時間が過ごせたかな?

今日はたまたま取材にいらしていた地元紙の記者さんに頼まれて、写真のモデル(遠景で)も務めたそうですよ。その冊子が出るのも楽しみですね!

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今年も津久井城の調査、始まりました!

津久井城のある県立津久井湖城山公園の畑に植えられたエゴマも、小さな白い花は枯れ、黒い実がこぼれ落ちそうになっていました。もう収穫の時期です。

エゴマ畑

黒いエゴマの実が入っています

エゴマは古代から「荏子」、「荏油」などと呼ばれ、明かりを灯す灯明皿の灯油などにも使われています。戦国時代の津久井城からも、素焼きの器「かわらけ」を用いた灯明皿が多く出土しており、エゴマの油が利用されていたのかもしれません。

秋の深まりが感じられる津久井城で、今年も7日から発掘調査が始まりました。この調査は、市民調査員といっしょに津久井城の歴史的価値を確認するための調査で、今年でもう連続9年目になります。昨年度に引き続き、公園内の「里山広場」という平場(曲輪 くるわ)での調査です。午前中に調査区の設定をし、午後から掘り始めました。

表土層の掘削

近現代の耕作土などの表土層は、小さな重機で掘っています。掘り進めていくと、地表から80cm程の深さで土が変わってきました。地層の違いです。

写真ではわかりにくいかもしれませんが、棒を刺した掘削面の土の色が少し明るくなり、しまって地層に変わってきました。その地層面をよく見ると、一部に真っ黒な部分が現れてきました。

黒く写っている部分

この黒いものは、とても細かな砂粒のような集まりで、いわゆる「宝永火山灰」です。宝永火山灰は江戸時代の宝永4年(1707年)に富士山の噴火で降り注いで堆積したものです。火山灰といっても、スコリアと呼ぶ細かい火山の噴出物で、江戸の人々も「砂降り」などといったように、まさに砂のような感じです。

堆積した宝永火山灰のアップ

調査初日で、まずは18世紀初頭の江戸時代の地層が確認できました。この下に、目的とする戦国時代の痕跡が眠っていると信じ、調査を進めていきたいと思います。調査は11月末までの予定です。逐次ブログで速報していきますので、乞うご期待!

調査初日終了(11月7日)

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立冬の風景

11月7日は二十四節気の立冬です。
とは言え、まだ冬の足音は遠くの方にあるように思える穏やかな一日でした。
それでも、博物館の駐車場のサクラは期待どおりに美しい紅葉の落ち葉で地面を埋めてくれています。

サクラの木の下に広がる落葉の紅葉

今年は台風のせいなのか、気温の加減なのか、枝についている葉のようすを見ると、カエデやケヤキの紅葉はあまり期待できなさそうです。黄色くなるよりも先に、茶色っぽく枯れてきているからです。
秋の話題をもう一つ、ヤマノイモのつるの途中についているコブのようなものは・・

ヤマノイモの茎の途中にコブのようなものが・・

ムカゴ(珠芽)です。ムカゴとは、栄養繁殖器官の一つです。ここから芽が出て新たな株に育つもので、ヤマノイモやユリのなかまなどに知られています。中身は食用にする山芋と同じようなものなので、食べられます。むかしから塩ゆでにしたり、お米と炊き込んでムカゴ飯にしたりしました。

ヤマノイモのむかご

割ってみると、種子や果実ではないので胚や子房もなく、まさにミニチュアのおイモです。

割ると糸をひく粘りけがあります

晩秋の風物であるヤマノイモのムカゴは、どの株にもつくわけではないのですが、つく株にはたくさんなります。ちょっと触っただけでぽろりと落ちるので、その気になればすぐにポケットいっぱいになるくらい、収穫できます。

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「まなべる くらべる 学習資料展」関連事業「チャレンジ体験」を開催!

毎年恒例の学習資料展が11/1から始まりました。学習資料展は、主には小学校中学年の学習に役立ててもらうため秋から冬にかけて開催しているもので、今年のテーマは「まなべる くらべる 学習資料展-便利になった道具とふるさといろはかるたで見る移り変わり-」です。

資料展A4チラシおもて

資料展A4チラシうら

今回の展示の見どころは、博物館ボランティア「市民学芸員」による電話ボックスとつるべ井戸のジオラマです。昭和30年代頃の電話ボックスジオラマのクオリティの高さは一見の価値ありです!

また、もう一つの見どころは、同じく市民学芸員のみなさんが苦心の末に作り上げた「相模原ふるさといろはかるた」です。今回は、かるたの実物はもちろん、紹介場所のマップ、日本語だけでなく英文もある解説文、そして絵札の原画47点を展示しています。

なお、「相模原ふるさといろはかるた」は学校や団体への貸出しも可能ですので、ご希望の方は当館までご相談下さい。

相模原ふるさといろはかるた(貸出も可能です!)

11/4には昔のあそびや、道具が体験できる「チャレンジ体験」を開催しました。多くの親子連れに参加いただき、大変盛況でした。

ブンブンごま、おりがみ、わりばし鉄砲などいろいろ体験

特に今回は、普段はケース内に展示している、平野ノラさんでおなじみの「ショルダーホン」(レプリカ)を体験用として直に持ってもらい、その重さを体感していただきました。

また、紙芝居やかるた大会も行い、多くの参加者で盛り上がりました。

白熱のかるた大会

チャレンジ体験は、11月から2月までの第1、第3日曜の午前10時から午後4時まで開催していますので、ぜひご来館ください。

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森の変化と生きもの

この5 年ほど続く博物館周辺の樹林でのキアシドクガの大発生は、森にいろいろな変化と影響をもたらしています。
5月から6月に開花するミズキは、キアシドクガの幼虫によって花芽ごと食べ尽くされてしまうため、ここ数年、秋に実る果実もほとんど実っていません。そのため、この時期に果実を目当てに渡ってくる冬鳥が樹林でほとんど見られない状況です。
冬鳥の渡来が遅れているわけではなく、その証拠に代表的な冬鳥のジョウビタキはもうやってきています。

ジョウビタキ(メス)

とてもかわいらしい鳥です。地面に降りたり、低い枝にとまったりを繰り返しているので何をしているのかとよく見ると・・

なにかの幼虫をくわえています!

どんぐり虫を食べていました!どんぐり虫とは、どんぐりの中身を食べて成長する昆虫の総称で、シギゾウムシのなかまや、一部の蛾のなかまが知られています。上の写真で食べているのは、シギゾウムシの幼虫です。

どんぐり虫(シギゾウムシのなかまの幼虫)

この時期、地面に落ちたどんぐりから出てきて、地中で蛹になるために地表を歩く、一瞬の隙にジョウビタキに捕らえられてしまったというわけです。
下の写真は、コナラのどんぐりの中に入っていた蛾の幼虫です。

コナラの中に潜入している蛾のなかまの幼虫

ミズキの果実をアテにしていない冬鳥がこれから増えてにぎやかになるとよいのですが・・。
それからもう一つ、この樹林には大きな変化があります。キアシドクガに葉を食べられ続けたミズキは、さすがに樹勢が弱っているものが多く、枯れてしまった木も多く見られます。それが夏から秋にかけての度重なる台風で倒れ、さらに連鎖するように隣接していた木が倒れるなどして、樹林内にはギャップと呼ばれる空間がいくつもできています。

木が倒れた真上は、ぽっかり空が見えています

去年まではこんなぽっかりと空が見えていませんでした。ここはミズキとコナラ、そしてクヌギの大木が連鎖的に倒れた場所です。
こうしたギャップは、林内に太陽の光が差し込むためにこれまで育たなかった植物が芽吹いたりします。樹林が更新していく端緒となるのです。
これから樹林がどんな変化を見せてくれるのか、引き続き注目していきたいと思います。

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【採用情報】相模原市では学芸員(民俗)を募集しています【申し込みは11/26まで】

11月1日号の広報さがみはらで情報が公開されました。

受付期間は、平成30年11月1日(木曜日)から平成30年11月26日(月曜日)まで。当日消印有効です。

詳しくは相模原市のホームページをご覧ください。

職員採用選考案内(平成30年度 学芸員(民俗) 社会人経験者)

※このブログをご覧になった方で、身の回りでこの情報を必要としている方がおいでの方は、ぜひその方にこの情報をお知らせください!よろしくお願いします。

広報さがみはら11/1号に掲載されています!

 

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