今日の博物館は団体利用のお客さまで大賑わいです!

今日は小学校や幼稚園・保育園のお友達はいませんでしたが、市内の複数の公民館の事業で博物館をご利用いただきました。

また、近隣の大学からのお客さまや、近くの神奈川県立弥栄高校を訪問していた韓国の高校生のみなさんにもお越しいただきました。

了解をいただきましたので韓国の高校生のみなさんの写真をご紹介します!

まずは小惑星探査機「はやぶさ」の説明を聞き、

その後は、天体観測室も見学していただきました(通常の展示解説では天体観測室はご案内しておりません)。

博物館では個人のお客さまはもちろんですが、団体のお客さまも大歓迎!

平日ですと20名様以上(4歳未満の人数を除く)でプラネタリウムを貸し切りでご覧いただける時間帯もあります。貸し切りだと現在上映中ではない番組もお選びいただけますので、団体でお出かけを検討されているみなさま、ぜひ博物館にご連絡くださいね。もちろん通常のプログラムの席の確保も可能ですよ。(それぞれ条件などがありますので、まずは電話か、直接来館してご相談ください)

プラネタリウム番組や、展示解説などのご相談、お待ちしています!

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火山灰を顕微鏡で見てみよう

10月15日に「火山灰を顕微鏡で見てみよう」を開催しました。

相模原地質研究会、弥栄高校サイエンス部、その他多くの方々にボランティアとしてお手伝いいただきました。ボランティアの皆様、ありがとうございました。たくさんの方々にご参加いただき、大盛況でした。

火山灰の中に含まれている鉱物を顕微鏡で見ると、とてもきれいです。みなさん熱心に、観察していました。

火山灰を顕微鏡で見るとこんな感じです。これは姶良(あいら)カルデラと呼ばれる鹿児島県にあった火山から約3万年前に噴出した火山灰で、福島県に降り積もったものです。これは一例で、火山灰によって含まれる鉱物が違うので、見え方も大きく異なります。

火山灰中の鉱物の洗い出しも体験していただきました。

もともとはただの土にしか見えません。

この中から洗い出した鉱物はこんな感じです。

洗い出した鉱物は、カードと一緒にお持ち帰りいただくことができました。

火山灰を顕微鏡で観察すると想像していた以上に美しく、多くの方々に楽しんでいただけました。参加者の中から、将来、火山灰の研究者が誕生すると嬉しいですね。

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丹沢大山自然再生活動報告会

10月15日、藤沢市の日本大学生物資源科学部において「丹沢大山自然再生活動報告会 ―自然再生を担う多様な人材育成について―」(主催:丹沢大山自然再生委員会、共催:神奈川県自然環境保全センター)が行われました。

報告会のポスター

基調講演は、長崎県の対馬市から域学連携についての取り組みが報告されました。単なる学術連携のお話ではなく、過疎や高齢化の過酷な現実と将来予測に立ち向かう大変刺激的で熱気のこもった内容に、会場全体が圧倒されました。UターンやIターンを含めて、若者世代と市民(島民)をつなぐコーディネートの取り組みは多層的、多角的で、多くの示唆を含むものでした。

対馬市の域学連携担当の前田さんはご自身もIターン者です

当館からも生物担当学芸員が活動報告を行い、ボランティアグループの一つである相模原植物調査会のみなさんと丹沢山麓域を中心に行っている植物相調査や、市町村合併によって市域に含まれることになった丹沢を、市民がどう認識しているかなどについてお話ししました。
丹沢大山再生事業では、次代を担う人材育成が喫緊の課題となっていることが共有されています。この日もさまざまな世代に向けて取り組まれる人材育成の実例が報告されました。県民、あるいは市民が丹沢を身近な山として、そして自然の財産としてその価値をどのように共有するかが重要なポイントになると、改めて感じました。

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雨の演出

今日(10/14)は「初心者のための植物学教室」の2回目を行います。野外観察も行うため、雨の中、対象となる植物のようすを下見をしていると、ハッとさせられるような植物に出会いました。

水滴をまとっていつもと違う姿になっています

雨の滴を花殻に溜めて、晴天時には思いもよらない美しい姿を見せています。
じつはこれ、ヨモギです。もともと花びらも無いし、草餅を作るときでもなければ、ふだんはお世辞にも目に留まるような植物とは言えません。

水滴がレンズになっています

花が落ちて、花を支えていた総苞(そうほう)という部分に表面張力で水滴がつかまっています。
ヨモギが雨の演出で一気に表舞台に立ちました。
もうひとつ、雨が演出して妖艶な輝きを見せていたのはこちらです。

雨に冷えつつ咲くアサガオ

どこからかタネが運ばれて勝手に咲いているアサガオです。ふつうのアサガオなのですが、花色がオーシャンブルー(ノアサガオ系の多年草の園芸種)のような色あいで、水滴をまとっていっそう妖しげです。雨に冷えたのか、花がしなだれているのも演出を際立たせています。
曇りや雨の日は、晴れとはまた違った生きものの表情があります。今日の野外観察がとても楽しみになりました。

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今年のドングリは

野生植物の結実(果実の実り)にはふつう、大きな波があります。豊作と不作を繰り返したり、何年かおきに大豊作があったり。庭のカキの木なども、天候にあまり関係無く実りの良い年と悪い年があるのと同様です。
さて、博物館ではコナラの実りが年によって大きく異なるのですが、今年は・・

地面を覆うドングリ

かなりの豊作のようです。駐車場の地面の一部が、ドングリに覆われています。
親の木はこちらです。この木だけではなくて、今年は博物館のコナラの木はほとんどが豊作です。

大量のドングリを落としてくれているコナラ

よく見ると、すでに根が出て地面へと向かっているものもあります。

根が地面へと向かっています

9月の生きもの生きものミニサロンはドングリを扱いましたが、これだけ豊作なら、今月28日のミニサロンもドングリにしようか、思案中です。

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手話通訳付きの「はや2トークライブ」を開催しました

10月7日は「10月のさがみはら宇宙の日」として、また、9月16日から開催中の企画展の関連事業として「はやぶさ2トークライブ」を開催しました。

(開場前の会場の様子)

 数を重ねて11回目の開催となった「はや2トークライブ」、いつもと違うのは「手話通訳」の方に来ていただいていることです。
これは事前に手話通訳を希望する参加者の方からのご連絡をいただいたことを受け、市の「手話通訳者・要約筆記者の設置と派遣」の制度(http://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/fukushi/shogai/service/000180.html)を利用したものです。
今後も、「はや2トークライブ」に限らず、他の事業においても手話通訳や要約筆記の方に来ていただくことが可能です。

(中央は「前説」担当の武井先生、手前は手話通訳者)

 希望される方は是非お早めにお知らせください。ただし、都合により、ご希望に添えない場合もありますので予めご了承ください。

今回の「はやぶさ2トークライブ」につきましては、講師である山田先生や吉川先生には事前に資料原稿を入れていただくなど、ご協力をいただいたことで手話通訳付きの講演が実現いたしました。お忙しいところ、本当にありがとうございました。この場をお借りしてお礼を申し上げます。

(吉川先生によるいつもの「順調です!」)

(質問対応中の山田先生)

 宇宙手話についてはぜひこちら(http://fanfun.jaxa.jp/topics/detail/7661.html)もご覧ください。講演会の中でも何度も出てきていた「はやぶさ」の手話もご覧いただけますよ。

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初心者のための植物学教室 開講

10月7日(土)、「初心者のための植物学教室」の第1回を実施しました。
まず、植物とは生物の中でどのような位置づけなのか、そして、おおまかにどのような分類がされているのかについてお話ししました。ざっくり言うと、植物はまず、「コケか、コケ以外か」で分けられるというところにみなさんちょっと驚かれていました。

キク科を概観しています

そのあと、数千種類に及ぶ野生植物の名前を調べるにはどのような方法が効率的なのかということを考えます。
それは、頭の中に「引き出し」を作ることです。「イネ科」「バラ科」「マメ科」・・まずはその科のくくりの特徴をどうとらえるのか、この季節に多いキク科を例に見ていきます。
受講者のみなさんに、キクイモの花を分解してもらいます。

キクイモの小花(舌状花)

キクイモの花は、花びらのついたものと、ついていないものがあります。上は花びらのついている舌状花(ぜつじょうか)です。下は、ついていない筒状花(とうじょうか)で、どちらもこれで一つの花(小花)です。

キクイモの小花(筒状花)

キクイモやヒマワリなどは、円形に集合した筒状花のまわりを、舌状花が囲んでいわゆる「ヒマワリ型」の花をつくっています。小花が集まって一つの花に見えるこうした構造こそが、キク科の特徴です。やはり実際に自分の手で確かめるのが一番。皆さん熱心に小花を観察されていました。
第2回は来週土曜日です。引き出しの中にさらに「しきり」を作るため、科を横断して見られる植物のさまざまな特徴を、野外で観察しようと思います。

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津久井城跡本城曲輪群の出土品、博物館へ

遡ること448年前の1569年10月6日(旧暦)は、相模に侵攻した甲斐の武田信玄と小田原北条氏の軍勢が三増峠(愛川町)で激戦を繰り広げた、戦国乱世の大舞台を物語る日でした。3km北方の城山に築かれた津久井城の山頂部からも、合戦の舞台となった三増峠や志田峠を遠望することができます。

津久井城(「馬場跡」)から志田峠方面を望む(2015.12.29撮影)

三増峠を望む津久井城山頂部の西峰は、「本城曲輪群(ほんじょうくるわぐん)」と呼ばれています。戦時には詰め城となるいわゆる本丸の部分です。本城曲輪群はかながわ考古学財団により、平成20~22年度の3年次にかけて発掘調査が行われており、石畳や石で組まれた階段、門跡と想定される礎石建物跡など、戦国時代の遺構が発見されています。

本城曲輪群で発見された石畳

本城曲輪群で発見された階段状遺構

本城曲輪群で発見された門跡と想定される礎石建物跡

発掘調査で出土した遺物は、神奈川県埋蔵文化財センター(横浜市)に保管されていましたが、実はここで3年次分まとめて全ての出土品を神奈川県から無償譲与していただき、10月6日に博物館に搬入しました。

博物館に移管された本城曲輪群の発掘調査報告書(3年次分)

博物館に搬入した後、資料一点一点の確認をしました。早速に異なる年次で調査された陶磁器の破片どうしが接合しました。“おやおや”な感じです。

移管された本城曲輪群の出土品

本城曲輪群の出土量は多くはありませんが、津久井城の中でも最も重要な場所での出土品ですので、津久井城を考える上でも重要な資料です。いくつか紹介しましょう。

本城曲輪群出土の「かわらけ」

上の写真は中世の素焼きの土器で「かわらけ」とよばれるものです。武家儀礼で「式三献(しきさんこん)」などと呼ばれる祝宴の盃などに使われるもので、戦国期の城館から最も多く出土する遺物です。本城曲輪で祝宴したかどうかは不明ですが、後ろの2点は黒ずんでいて、灯明皿として転用されたものであることがわかります。

小田原産の手づくねかわらけ

上の写真のかわらけは、小さな破片ですが実は重要な資料です。ロクロではなく手づくねで作られたもので、小田原城で主に出土する権威あるかわらけと言われています。小田原で生産された「小田原物」です。よくみると内外面に何か塗られているような塗膜(とまく)が観察できます。

箱根安山岩製の石臼

上の写真は割れた石臼です。挽き臼の筋状の目が確認できると思います。灰色がかったこの石は箱根安山岩で、小田原城下でも生産遺跡が確認されている「小田原物」になります。
これらは、小田原北条氏との絆が垣間見れる資料といえるでしょう。当館ではありませんが、現在、小田原城天守閣で特別展「小田原北条氏の絆 ~小田原城とその支城~」が開催されています(12月24日まで)。本城曲輪群の資料ではありませんが、津久井城の出土品も出品されていますので、ご紹介させていただきました。


また、本城曲輪群の出土品は、当館で10月29日(日)午後2時から開催する考古学講座「戦国時代の山城 津久井城」の第2回目「発掘調査成果から津久井城をみる」に際して、大会議室前のホワイエにて展示をしますので、こちらにもどうぞご来場ください。

 

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じつは、アサガオの季節

市内南区の道路沿いで、こんな花を見かけました。

ナス科の花にちょっと似ていますが、アサガオのなかまです

ホシアサガオです。街路樹として植えられているオオムラサキツツジの上に覆い被さるようにつるを伸ばしていました。正面から見ると五角形が明瞭で、名前の由来となっています。セセリチョウが夢中で蜜を吸っていました。

花冠の奥の蜜を吸うセセリチョウのなかま

じつはこの秋が深まりつつある季節は、第二のアサガオの季節です。ホシアサガオに似て白い花を咲かせるマメアサガオも、畑の周りなどで見られます。

マメアサガオ

梅雨の終わり頃から盛んに咲き始める栽培のアサガオは、じつはアサガオ全体の中では早めの花期なのです。江戸時代から続く梅雨の風物詩、入谷のアサガオ祭り(アサガオ市)も、早めにたくさん咲かせる技術を発達させてきた結果、7月初旬に行われているのです。季節の先取りを好む江戸っ子の粋がそうさせたのでしょう。
今、アサガオに似た花を咲かせているのはこちらです。

マルバアサガオ

マルバアサガオと言います。夏のアサガオより少し小さめですが、色がとても濃いのが特徴です。赤紫から濃紺の花で、同系色の曜(花弁に放射状に入る5本の筋)がアクセントの美しい花です。
秋のアサガオの多くは、萼片(がくへん=花の付け根を包む葉)が短く尖り、長く伸びないのが特徴です。

萼片が短く尖るタイプが多いのが特徴です

雑草化しているアサガオのなかまが多く見られる秋、植物観察がおもしろくなります。

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超・満員御礼

今年度も考古学講座が開始されました。今回は博物館も発掘調査に関わっている津久井城に焦点を当てて、「戦国時代の山城 津久井城」と題した連続講座です。

9月から2月までの全6回にわたり、津久井城を様々な視点からみていきます。各回ごとに話の内容は完結しますので、興味のある回だけ参加でも全くもってOKです。

初回は、9月24日に「小田原城研究から津久井城をみる」と題して行われました。誠にありがたいことに、考古学関係の講演会・講座では近年まれにみる盛況ぶりで、開始1時間前から列をなす状況となりました。200名の満席となるほどのご参加をいただき、改めまして御礼申し上げる次第です。

満員の会場

また、駐車場が満車となり、当館での駐車ができなかったお客様もいると聞きました。もし、講座を聞きに当館まで足を運んでいただいたにも関わらず、入場できなかったお客様がいましたら、深くお詫び申し上げます。是非、2回目以降でのご来場をお待ちしています。

津久井城 御屋敷跡を調査する野口さん(1997年夏)

さて、その第2回ですが、学生時代から長年にわたり津久井城の発掘調査に関わり、津久井城跡が現在の県立津久井湖城山公園に整備されてからは、公園を管理する神奈川県公園協会に就職され、今でも津久井城にそのまま居続ける経歴をもつ津久井城跡の申し子、野口さんを講師に迎えます。開催は、10月29日(日)午後2時(開場は1時30分)からになります。野口さんには、これまでの発掘調査成果をわかりやすく解説していただきます。

皆様のご来場を心よりお待ちしております(ご来場の際には、なるべく公共交通機関のご利用をお願い致します)。

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