【お知らせ】8月12日は休館です

明日、8月12日は祝日(山の日)の翌日のため休館となります。

さて、博物館前庭には、小さくてあまり目立たないけど、よく見ると美しい花が咲いています。ヌスビトハギです。

1センチメートルに満たないヌスビトハギの花

マメ科の野草ですが、物々しい種名ですね。果実がよく知られたひっつき虫で、これが「盗人も気が付かないうちに衣服にひっつく」からなど諸説ありますが、種名の由来ははっきりしません。

秋に実るヌスビトハギの果実

こんな可憐な花なのに理不尽な命名ですが、秋には実際この植物のヤブに足を踏み込むとひっつき虫まみれで大変なことになるので、花のことそっちのけの種名も納得してしまいます。
もう1種、ハエドクソウの花です。

ハエドクソウの花

こちらの種名もヌスビトハギに劣らぬ物々しさですが、これは全草に毒成分があり、かつてこの植物の根などから煮出した汁を蠅取紙(はえとりがみ)にしみこませて使用していたことが由来です。
そんな小さな花の写真を撮っていたら、目の前を青紫色の物体が横切りました。近くにとまったので・・

ムラサキシジミ

ムラサキシジミです。翅(はね)の縁がだいぶボロボロにはなっていましたが、色はまだまだ健在で美しい光沢を放っていました。
(博物館長・学芸員)

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博物館実習3日目、展示解説を行いました。

8月6日(木)、共通実習最終日です。この日の実習内容は、「展示解説の実践」。当館の常設展示のなかから資料を選び、1人につき5分間の展示解説を行います。

全分野の実習生が揃うのもこの日がラストです。

まずは展示室を確認して対象となる資料を選んだ後、市民研究室や天文研究室にある専門書などを参考に解説シナリオ作成のため調査をします。

解説する資料について専門書で調べています。

担当学芸員がアドバイスします!

その後、展示解説のストーリーを組み立てるのですが、単なる資料の説明に費やさないように注意が必要です。たくさんのことを調べると、あれもこれも解説シナリオに盛り込みたくなってしまうものですが、あまりに多すぎる情報はかえって聴き手を混乱させてしまいます。

生物分野・歴史分野の2分野合同リハーサル

考古分野の発表を天文分野実習生が見学しに来ました。

共通実習は全分野合同で行うため、複数の分野で一緒に模擬演習をしたり、別のグループを見学したり、分野横断的に練習を進めました。

練習で得た気づきを持ち帰ってブラッシュアップ

民俗分野実習生もシナリオを修正しています。

そして、練習、フィードバック、シナリオ修正、リハーサル…を繰り返し行い、実習生全員が展示解説実習を終えることができました。

しかし、今回の展示解説はあくまで練習段階の位置づけで、博物館実習の集大成である実習生展示で本番を迎えることになります。実習生展示では、その名のとおり実習生自ら展示を制作し、さらに来館者の皆さまに向けた展示解説を行います。
共通実習よりもオリジナリティが求められるため、ここでの学びを活かした展示解説となることが期待されます。

惣吉稲荷(南区上鶴間)の阿弥陀如来三尊来迎板碑(双碑)[複製]について解説しています。

練習の成果を活かすことはできたでしょうか?

3日間連続で実施した全分野合同の共通実習はこれにて終わり、いよいよ分野ごとに行う6日間の分野別実習が始まります。
分野別実習の様子も本ブログでお知らせする予定ですので、どうぞ楽しみにお待ちください!

(歴史担当学芸員)

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令和8年度「火山灰を顕微鏡で見てみよう」

8月7日に「火山灰を顕微鏡で見てみよう」を開催しました。

ボランティアとして相模原地質研究会のメンバーと相模原弥栄高校サイエンス部の生徒さんにご協力いただきました。また、地質分野の博物館実習生も実習の一環でスタッフとして参加しました。

博物館のエントランスの案内看板は実習生たちが書きました。

日本全国から採取された様々な火山灰を顕微鏡で観察しました。

火山灰ごとに含まれる鉱物や岩石の種類が違っており、メモを取りながら熱心に観察していました。

火山灰に含まれる鉱物の洗い出しも体験しました。

ただの土にしか見えない火山灰から余分な泥を取り除いて鉱物を取り出します。

仕上げは超音波洗浄機を使ってさらにきれいに泥を取り除きます。

ホットプレートで乾燥させてできあがり。

取り出した鉱物は持ち帰ることができます。説明カードもプレゼント!

今年もたくさんの方に参加していただきました!参加していただいた皆様、ボランティアスタッフの皆様、ありがとうございました。

(地質担当学芸員)

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【明日開催!】講演会「まもろう!関東最後のギフチョウ」

【重要】
Zoomリンクを訂正します。申し訳ありません。
https://us06web.zoom.us/j/88498828213?pwd=bvasy8b6WbPjkalWQu0BVO9EirIhBc.1

明日8月9日、相模原市内に生息する絶滅危惧種、ギフチョウの保全について考える講演会を開催します。
ギフチョウは「春の女神」とも呼ばれる美しいチョウです。
関東地方の生息地のほぼすべてですでに絶滅し、最後の生息地が相模原市に残っています。
そのため、当館では、関連機関と連携してギフチョウの保全活動を実施しています。

この講演会では、神奈川県の昆虫のおかれた危機的な現状と、ギフチョウとはどういうチョウなのか、そして、相模原市内でのギフチョウの保全についてご紹介します。
ギフチョウを絶滅させないために何ができるか、一緒に考えてみませんか?

ギフチョウ

講演
1.『神奈川県の昆虫の現状と危機』
苅部治紀(神奈川県立生命の星・地球博物館)
2.『ギフチョウの生態と保全活動』
中村康弘(特定非営利法人 日本チョウ類保全協会)
3.『相模原市緑区石砂山のギフチョウ これまでとこれから』
嶋本習介(相模原市立博物館)

日時:8月9日(日)午後1時~午後4時
会場:大会議室(定員:200名)
オンライン(Zoom):https://us06web.zoom.us/launch/jc/88498828213
ミーティングID: 884 9882 8213
パスコード: 090775
(動物担当学芸員)

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セミの羽化観察

8月1日、大野南公民館主催のセミの羽化観察教室に、当館の生物担当学芸員2名が講師として参加しました。
セミは明け方に羽化すると思われていることも多いですが、じつは、羽化は日暮れすぐからスタートします。
ということで、セミについてのおはなしをしながら、日が暮れるのを待ちます。

セミクイズ!相模原にいる蝉の種数は??

日が暮れるころに、近くの公園に出発!
この日も、探し始めてすぐに何匹もの幼虫が見つかりました。
そして、羽化が始まります。

羽化スタート

神秘的な羽化の様子を、息を殺して見守ります。

アブラゼミ

アブラゼミとミンミンゼミの羽化が観察できました。

ミンミンゼミ

羽化観察の一番のコツは「羽化中のセミに触らないこと」です。
身近な公園でも観察できるので、懐中電灯片手に探してみてはいかがでしょうか。
(動物担当学芸員)

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「探検!発見!クイズラリー2026」を開催しました。

先日の本ブログで紹介したとおり、7月31日~8月2日までクイズラリーを行い、
3日間で合計741名の方にご参加いただきました。

エントランスで受付

答え合わせ。正解したかな?

参加賞の景品を選びます。

8月1日には市民学芸員のパフォーマンス「相模原台地ができるまで」を合計4回行いました。相模原に残る河岸段丘をテーマにどのように火山灰が積もるのか、段ボールや布などで作った河岸段丘で紹介します。

広い空間を活かしてダイナミックに!

今回のクイズラリーでも、家族で楽しんでいただいた方が多く、
博物館で楽しい時間を過ごしていただきました。

(考古担当学芸員)

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「お笑いプラネタリウム」を開催しました!

きらぼし銀河プラネタリウムにて7月26日(日)に開催した「お笑いプラネタリウム」は、おかげさまで満員御礼となり、多くの皆さまにご来場いただきました。
当館では初めての試みとなった「お笑いプラネタリウム」でしたが、その様子を写真とともにご紹介します。

お笑い星空ユニット「トゥインクル☆トゥインクル」

出演は、吉本興業所属のお笑い芸人・田畑祐一さんと小川暖奈さん(スパイク)によるお笑い星空ユニット「トゥインクル☆トゥインクル」。満天の星のもとで星にまつわる爆笑コントや漫才を繰り広げる異色のユニットです。

今回は、コスモプラネタリウム渋谷のプラネタリウム解説員・永田美絵さんと共演し、約10億個の星を映し出す高精細な星空のもと、癒しの星空解説と星空にまつわるお笑いトークを展開してくれました。

プラネタリウム解説員・永田美絵さん(一番右側)

まずはつかみで、田畑さんの特技「まじかるアース」を披露!
客席から自由にお題を挙げてもらい、手拍子に合わせテンポよく言葉を繋げて5ターン以内に”地球”へ戻る、という言葉ゲームです。客席からの様々なお題に対し、すべて地球へ戻ってくる即興のゲームを楽しみました。

「まじかるアース」の様子

ここで永田さんにバトンタッチし、今夜の星空について、心地良すぎて眠くなってしまうほどの癒しの解説を体験します。

お誕生日星座を解説する様子

続いては「トゥインクル☆トゥインクル」による、満天の星のもとでデート(練習)をするシチュエーションで星や星座にまつわる面白い2人の掛け合いのネタを満喫しました。

大宇宙クイズのはじまり

イベント後半には「大宇宙クイズ」と題し、サイリウム(ルミカライト)を持った客席全員が解答できるクイズ大会を行って、盛り上がりは最高潮に。

客席全員がサイリウムでクイズに解答する様子

最後はご来場の皆さまと記念撮影!笑顔いっぱいの大盛況にて終了となりました。

全員で記念撮影!

面白くて楽しい時間と空間を作り上げてくれた出演者の皆さま、ご来場いただいた皆さま、本当にありがとうございました。

(天文担当学芸員)

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博物館実習2日目、資料の取扱いを学びました。

8月5日(水)、博物館実習2日目を迎えました。共通実習の中日にあたるこの日は、みっちり丸1日かけて資料の取扱いについて学びます。
3グループに分かれ、ローテーションで自然系資料と人文系資料の取扱い、資料の梱包方法を各分野担当学芸員からレクチャーされます。

自然系資料は植物標本を教材に、生物担当学芸員の当館館長とボランティアグループ・相模植物調査会の皆さんが講師となって、押し葉標本を台紙へ貼る「マウント作業」などを行いました。

まずは座学で基礎的なことを学びます。

ベテランのボランティアさんが優しく教えてくれました。

人文系資料では、掛軸と巻子(かんす)を取扱いました。指導係は民俗担当学芸員です。矢筈棒(やはずぼう)や罫算(けさん)などの専用具を使い、巻きが偏る“タケノコ状”にならないように注意します。

取り出した巻子を開くところ

高所にある掛軸を取り外すときは矢筈棒を使います。

梱包実習は、なんと本物の土器を用いて行います。考古担当学芸員による指導のもと、ペアで協力し合って適切な梱包材の選び方、梱包手順などを考えながら実践します。

ペアで協力・分担して安全に土器を梱包します。

梱包材の使い方を学芸員がアドバイスしています。

初めて実物資料を触ったという実習生や、自身の専攻または大学の資格課程での経験を振り返りながら臨んだ実習生など事情は様々ですが、いずれも本物の博物館資料を教材とした実習に緊張感をもって取り組んでいるようでした。

このほか、初日の施設見学では見きれなかった分野別の収蔵庫では、資料ごとの収蔵方法の違いや工夫点、受入れ資料が所狭しと並び、ひっ迫した現状などを見学しました。

植物標本の保存・管理について解説しています。

同じ収蔵庫内でも、昆虫標本は植物標本と保存方法が異なります!

出土した遺跡ごとの棚に収められた土器片。その数の多さに圧倒されます。

8月4日から始まった共通実習は、あっという間に最終日を残すのみとなりました。実習生にとって実りある1日となることを期待しています。

(歴史担当学芸員)

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令和8年度博物館実習がスタートしました!

8月4日(火)、令和8年度の博物館実習がスタートしました。この実習は、学芸員の資格取得を目指す大学生が、実際の現場で博物館活動や学芸員業務に必要な知識・技術などを身につけるためのものです。

今年度はこのメンバーで9日間の実習を行います。

当館の博物館実習は、全6分野合同で行う3日間の共通実習と、専門分野ごとに実施する6日間の分野別実習の計9日間のプログラムです。今年度は12大学から18名の実習生を受け入れています。
初日は館長挨拶に始まり、施設管理や情報発信などを行う企画情報班と、学芸員が在籍する学芸班の業務について、午前中いっぱい学びました。

企画情報班総括による博物館管理運営業務の概要(講義)

資料の収蔵環境に直結する温湿度管理の心臓部「冷温水発生器」の見学

館長による当館の活動紹介

午後は展示室や館内の各施設、プラネタリウムなどを見学しました。さらに、今年度の施設見学では、天文分野において当館と連携協力しているJAXA相模原キャンパスにも伺いました。

先日リニューアル1周年を迎えたプラネタリウムドーム内

当館お隣のJAXA相模原キャンパスも見学させていただきました!

座学中心の午前とはガラッと内容が変わり、足を運んで見聞きして学ぶ時間となりました。

大型資料収蔵庫

展示制作の意図など、一味違った視点で解説しています。

実習生にとってはとにかく情報量が多い1日でしたが、博物館の実務を知るための実習ならではの内容だったことと思います。共通実習2日目は自然系・人文系それぞれの資料の取扱いについて学ぶ予定です。

(歴史担当学芸員)

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猛禽類といえども

先日、市内中央区のある公園を歩いていたら、鳥の羽根が散らばっていました。そのうちの1枚が下の写真です。

このような羽根が複数、落ちていました

近くにはこんな羽根も・・

同じく、落ちていた羽根

このように、1枚ずつ羽根が抜かれているのは、タカなどの猛禽類が鳥を捕らえて、お気に入りの食事場所へ運ぶ前に、その場で大きな羽根を中心に抜き取って運びやすくした痕です。猛禽類と、捕らえられた鳥の存在を知るうえで重要なフィールドサインです。
ところで、この羽根の特徴は、ツミという小型のタカのメスのものです。猛禽類が猛禽類を狩る・・ちょっと意外な感じもしますが、オオタカなどがより小型のハイタカやツミを狩ることはよく知られています。

ツミ(メス)  別の日に別の公園で撮影

ツミは近年、都市公園などで繁殖することが知られていて、この公園でもよく鳴き声を聞いていたので、繁殖している可能性が高いと思っていました。近くにはドバトの羽根も落ちていたので、おそらくはオオタカの狩場になっているのでしょう。残念ながら、ここのツミもオオタカの餌食になってしまったようです。猛禽類といえども、厳しい自然界の摂理には抗えないのですね。
(博物館長・学芸員)

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