開館30周年のウィンドウフラッグができました!

今年は当館が開館してから30周年ということで、いろいろな記念企画が進行中です。
以前、ロゴマークのぼり、スタンプについて紹介をしましたが、このたび、新たに「ウィンドウフラッグ」が完成しました!

ウィンドウフラッグお披露目!

30周年のロゴに、キャッチコピー「30年の歩みを未来へ」が入ったデザインです。

中庭のガラスに設置しました

エントランス周辺で20本のフラッグが来館者の皆様をお迎えします。
来月に迫ったプラネタリウムリニューアルオープンに向けて装いもさらに華やかに、皆様のご来館をお待ちしています。
(動物担当学芸員)

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アステロイドデースペシャルトーク2025 開催しました!

6月28日、「地球衝突が指摘された小惑星、2024 YR4とアポフィスにフォーカス!」をテーマにアステロイドデースペシャルトーク2025を開催しました。昨年、小惑星2024 YR4が発見され、観測が進むにつれて地球衝突確率が徐々に上がっていったことから世界的に大きな話題になってきました。
結果的に現在は衝突の可能性はほぼなくなりましたが、改めてプラネタリーディフェンスが注目されている中開催された今回のスペシャルトーク、たくさんの方が来場されました。

多くの方が会場に集まりました

来場者へ配布された、JAXAプラネタリーディフェンスチームのロゴが印刷されたポストカード

JAXAのプラネタリーディフェンスチームをまとめる吉川真さんを筆頭に、最前線で活躍される8名の研究者が登壇されました。

登壇者のみなさん(一部)

はやぶさ2の拡張ミッションを統括する津田雄一さんからは、現在宇宙空間を飛行中のはやぶさ2の軌道を変更し、2024 YR4へ向かわせる計画が検討されたという驚きの事実が語られました。

講演する津田雄一さん

研究者間のメールのやりとりが生々しく、さらには、はやぶさ2を2024 YR4へ衝突させるとどの程度軌道を変えられるかといった検討も進んでいたことに、会場のみなさんが息をのむ様子が伝わってきました。
今回は宮城県と兵庫県にサテライト会場が設けられ、さらにオンライン中継もありました。それぞれの会場からの質問も含めて活発な質疑応答が行われ、注目の高さがうかがえました。当日の様子はYouTubeにアーカイブされていますので、こちらからご覧ください。

会場での質疑応答

サテライト会場からも質問

小惑星衝突の可能性は今後も観測が進むにつれて繰り返されていきます。登壇されたみなさんが口をそろえておっしゃっていたのは、早期の発見が地球防衛の上で一番重要であることでした。そして、今回のようなイベントを通じて、プラネタリーディフェンスへの理解を進めることも大切です。6月30日はアステロイドデーです。世界のみなさんと、改めてプラネタリーディフェンスについて考えたいですね。

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小惑星の地球衝突、気になりませんか? アステロイドデースペシャルトーク2025、本日開催!!

いよいよ本日(6月28日)、午後1寺30分からアステロイドデースペシャルトーク2025を開催します!
会場の大会議室入口では、あのカッコイイ、プロモーション画像がお出迎えします。

本日の会場入口(開場は午後1時を予定しています)

今回のテーマは、「地球衝突が指摘された小惑星、2024 YR4とアポフィスにフォーカス!」。6月30日のアステロイドデーに向けて、地球を守るための様々な取り組みや観測の様子などについて、最新情報を、最前線の研究者のみなさんから直接聴くことができます。本日はYouTubeによるライブ中継もあります。すでに、星空公団さんが仕込み中です。

中継の仕込中の星空公団さん

でも、やっぱりこの豪華な登壇者のみなさんのお話を、会場で聴くのがイチバンです。今日は猛暑予報となり、すでに気温がぐんぐん上昇しています。涼しい相模原市立博物館の会場でプラネタリーディフェンシブな午後を過ごしませんか?
お待ちしております!

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カイコ日記(6/26)繭の展示を始めました!

昨日に引き続き、今日も続々とカイコを蔟(まぶし)へ移しています。
今日は開館日なので、その一部をエントランスで展示しています。
蔟の一部屋一部屋にそれぞれ1匹づつのカイコが入り、繭を作っていく様子を観察できます。

繭の展示の様子

今展示しているのは、昨日の夕方に蔟に移したカイコたちです。
蔟に移してから繭をつくりはじめるまでの時間はまちまちなので、まだ繭を作り始めたばかりでカイコの姿がよく見えるものから、外側がほとんど完成し、ほとんど真っ白なものまで、いろいろな状態の繭を見ることができます。

繭づくりの進捗はまちまちです

カイコは2日かけて繭を作るので、今展示しているカイコは、明日には繭を完成させる見込みです。
展示するカイコを入れ替えつつ、今週末くらいまでは繭づくりの様子をご覧いただけると思います。
(動物担当学芸員)

 

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カイコ日記(6/25)繭を作ってます!

【メンテナンス休館のお知らせ】
6月25日は、展示室の清掃及び設備メンテナンスのための休館となります。ご不便をおかけいたします。

給桑開始から26日目、前日から続々と蔟(まぶし)へ移しているカイコは、順調に繭を作っています。

蔟の中に移したカイコと、すでに繭を作っている最中のカイコ

蔟内でまず足場となる糸を四方に(正確には六方?)張り、その後繭本体を作り始めると、半日でうっすら形が見えてきます。上の写真の右上が昨晩から作り始めた繭の、朝の様子です。上左を拡大したのが下の写真です。こちらはおそらく、真夜中か今朝早朝から作り始めたものでしょう。

おそらく真夜中か早朝から作り始めた繭

作り始めから丸1日で真っ白な繭ができますが、まだあと1日かけて、内部を固めていきます。
飼育容器ではまだ食べているカイコもいますが、クワの葉の間で作り始めようとする熟蚕のカイコも・・

葉の間に足場を作り始めたカイコ

見つけたら即座に蔟へ移します。
今日はそんなことを数十分おきに繰り返すことになりそうです。
(生物担当学芸員)

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カイコ日記(6/24)熟蚕になりました!

【メンテナンス休館のお知らせ】
6月24 日、25日は、展示室の清掃及び設備メンテナンスのための休館となります。ご不便をおかけいたします。

この時期に育てるカイコの平均的な幼虫期間の日数は25日です。給桑開始から25日目。まさしくその日に早いカイコが熟蚕(じゅくさん:繭を作り始めるカイコ)になりました。熟蚕のしるしは、飼育容器の端へ行って反り返った姿勢で静止しているか、頭を振っている状態です。

容器の端で頭を持ち上げて反り返る熟蚕のカイコ

熟蚕は、上へ上へと登ろうとします。そのため、熟蚕になると容器の縁を歩いていることもよくあります。クワの葉を食べている最中にはそうした行動はしません。容器の角などにうまく収まってしまうと、まわりに糸を付けて、繭の足場を作ります。

すでに糸を吐いて足場を作っています

こんなところで繭を作られては困るので、こうしたカイコを見つけ次第、蔟(まぶし)へ移します。熟蚕の特徴はもう一つ、それまでプリプリに大きくなっていた白いカイコが、少し黄色っぽくなってやや縮みます。触り心地もプヨプヨになります。

熟蚕のカイコ(下)と、熟蚕前で最大になったカイコ(上)

それでもまだモリモリ食べ続けているカイコもいます。その様子と、熟蚕のカイコの様子を6月24日、動画に撮影したのでご覧ください。

今食べ続けているカイコの多くも、明日までにはほとんどが熟蚕になって繭を作り出します。その見極めを見逃すわけにはいかないため目が離せず、なかなか忙しいタイミングです。
26日から通常開館になるので、その時には繭を作る様子をお見せできると思います。ご来館の際にはエントランスの飼育展示コーナーへぜひお立ち寄りください。
(生物担当学芸員)

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ムクドリ団襲来 【6月23日~25日は休館です!】

【メンテナンス休館のお知らせ】
6月23日~25日は、展示室の清掃及び設備メンテナンスのための休館となります。ご不便をおかけいたします。

この週末に入ってから、博物館のまわりをギャーギャーとけたたましく鳴きながら飛ぶ鳥の群が目立っています。その鳥とは、ムクドリです。

ムクドリの若鳥 暑いせいか、口をあけている個体が多くいました

駐車場の地面で何かをついばんでいたかと思うと、飛び立ってケヤキの樹上で休息したり・・

樹上で羽づくろいするムクドリの群

お隣の樹林地でやたら大騒ぎしていると思ったら、先日のブログでも紹介したヒメコウゾの果実を食べていました。

ヒメコウゾの果実

ただ、この果実がお目当てかと思っていたら、入れ代わり立ち代わり10羽前後の群が出入りしていて落ち着きません。
このムクドリの群は若い個体(今年産まれて巣立った若鳥)を中心に集まっているようで、おそらく、あまり統率がとれていないのだと思います。気になるところへ気の向くままに動き回っている、という印象でした。それにしても動き回るたびにギャーギャーと鳴くので、博物館の守衛さんも何事かと驚いていました。その無節操な飛び回り方を見ていると、鳥の暴走族といった雰囲気でした。

駐車場の地面もこれといっておいしいものがたくさんあるわけでもないのですが・・たまにイモムシなどついばんでいるようでした

若い群は夕方になると、ねぐらへ集合します。場所によっては数千羽以上集まり、鳴き声やフンが問題になってしまうこともあります。博物館付近では国道16号線沿いのケヤキにねぐらができることが多いので、そろそろそんな光景が見られるころかもしれません。
(生物担当学芸員)

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遺跡の大切さ、面白さを伝えるために。

5、6月と公民館で講座を2回実施してきました。
どちらも縄文時代を中心に、一部旧石器時代についても解説しました。
講師依頼をいただき、地域の方に地元の歴史を考古学の視点からお話しできることは大変光栄です。

5月31日に新磯公民館、6月19日に横山公民館へお伺いしました。
最近は所要2時間のうち、3~40分は土器・石器をさわってもらいます。

新磯公民館では、旧石器時代の田名向原遺跡、縄文時代の勝坂遺跡を中心にお話ししました。

市内出土の土器、石器です。

 

横山公民館でも旧石器時代と縄文時代について詳しく紹介し、横山公園の屋内プール建設に伴う発掘調査では旧石器時代の石器群が出土したこともお伝えしました。

どちらも実物の縄文土器、石器にふれることで、遺跡への興味関心を引き出すことができました。考古学の強みは実際に出土品からじっくりと学べる点にあります。

今後とも体験重視で分かりやすい講座となるように取り組んでいきます。
(考古担当学芸員)

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生きものミニサロン「白いふわふわ探偵団」を実施しました!

二十四節気の夏至となった6月21日、毎月恒例の生きものミニサロンを実施しました。

エントランスに集合

今回のテーマは「白いふわふわ探偵団」。博物館の周辺で見られるフワフワした昆虫をみんなで探しました。その白いふわふわとはこちら、アオバハゴロモとチュウゴクアミガサハゴロモの幼虫です。

アオバハゴロモの幼虫

チュウゴクアミガサハゴロモの幼虫

昨年から爆発的に増加した外来種のチュウゴクアミガサハゴロモは、今年もさらにたくさん見られています。在来のアオバハゴロモと一緒に観察することで、両種が今後どのように影響し合っていくのか注目していただくのもこのテーマの目的です。
今回は20名以上とたくさんの方にご参加いただき、みなさんとても熱心に探してくれました。

白いふわふわを探しています!

アオバハゴロモはまだ成虫は見られませんでしたが、こんな虫が植物の茎に並んでいるのを見たことがあるでしょうか。

アオバハゴロモの幼虫(左)と成虫(右)(過去に撮影した写真)

そして、チュウゴクアミガサハゴロモは、成虫も幼虫もたくさん見られました。

チュウゴクアミガサハゴロモの成虫(本日撮影)

最後におまけとして、ナワシロイチゴの果実をご紹介しました。ちょっとすっぱいけど美味しいですよ、とお伝えすると、みなさんパクパクと・・大人のみなさんは酸味があって美味しい!・・お子さんはすっぱい!とお話しされていました。

みなさん、一番夢中になった?ナワシロイチゴの果実摘み

ナワシロイチゴの果実

次回は、第3週がプラネタリウムのリニューアルオープンから最初の週末にあたるため、1週ずらして7月26日(土)12時から実施します。
(生物担当学芸員)

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カイコ日記(6/21)クワの葉を採っていると・・

給桑開始から22日目、終齢(5齢)になって4日目となりました。すでに大きさはマックスに近くなっていますが、もう1まわりほど大きくなります。

モリモリ食べる終齢のカイコ

この品種、かい・りょう×あけ・ぼのは、眼状紋がとても明瞭です。とてもかわいらしいですね。

眼状紋(目のような模様)が明瞭な品種です

さて、博物館では現在、250頭ほどのカイコを飼育しています。カイコは5齢の約1週間の間に、一生に食べるクワの葉の8割以上を食べると言われています。食べる勢いもすさまじく、毎日45リットルの袋いっぱいくらいの葉を採る必要があります。クワの葉を取ってくると、飼育展示に出した時に見えやすいよう、葉を1枚ずつ切り離しておきます。

ハサミで葉を一枚ずつ切り離して与えます

そんな作業をしていると、いろいろな虫がついていることがあります。代表的なのはクワコです。カイコと祖先を同じくする野生の蛾です。

クワコの3齢幼虫 鳥のフンに擬態しています

そして今日は、ちょっと嬉しいイモムシを見つけました。クワエダシャクです。室内では感じが出ないので、野外のクワの枝に付けると、見事に擬態してくれました。

擬態してとまったクワエダシャク(枝先の左側)

通りかかった他の職員に見せたところ、指さしているのに「どこ?」と言って見つけられませんでした。
クワコもまた見事な擬態をするのですが、それはまた別の機会に・・
(生物担当学芸員)

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