秋花粉がピークに

8月下旬から博物館周辺で咲き出したオオブタクサは、すでに花期のピークを過ぎています。

3メートル以上の高さに育ったオオブタクサ

といっても、まだまだしっかり咲いている株もあります。

開花中のオオブタクサの花 花弁が無いのは、風媒花の証拠

オオブタクサは秋花粉(秋に風で花粉を飛ばす、アレルゲンとなる花粉)の代表種の一つです。秋花粉はしかし、これで終わりではありません。バトンタッチするかのように、カナムグラが咲き出しています。

カナムグラの花(雄花)

風で揺れるたびに、大量とは言えませんが、煙のように花粉を飛ばします。

垂れ下がった葯から花粉が飛び出します

春先のスギ花粉と異なり、山全体から大量の花粉を飛ばすわけではありません。しかし、秋花粉はいずれも草本植物で、身近な雑草です。上に挙げた2種の他にも、ヨモギの仲間やイネ科の雑草など、この季節に花粉を飛ばす雑草はたくさんあります。ご近所から飛んでくる花粉は、スギ花粉と比べて量は少なくても要注意です。この季節に眼鼻がグズグズする方は、春同様の花粉対策をしましょう。
さて、そんな目がかゆくなるような写真ばかりではいけませんので、秋らしい植物の写真も紹介します。こちらは博物館前の歩道沿いに咲いている、ツルボです。

ツルボ

クローズアップすると、繊細で美しい花です。

ツルボの花

ドングリもだんだん大きくなってきました。いよいよ、実りの秋もやってきます。

コナラのドングリ

やっと秋めいてきたと思えば、10月がすぐそこまできています。秋は順調に進んでいくのか、まだ目が離せません。
(生物担当学芸員)

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市街地の猛禽

先日、相模原市役所の近くを歩いていたら、ドバトの羽根がまとまって落ちていました。

地面に散らばっていたドバトの尾羽と風切羽など

これは、猛禽類のタカなどの仲間が捕らえて、食事場所まで運ぶために大き目の羽根を抜き取った痕です。なぜそこまで判断できるかというと、上の写真の他の場所にも翼の羽根(風切羽)や尾羽が散らばっていたからです。ネコなどの哺乳類が鳥を捕まえると、翼を引きちぎったような痕や、内臓だけ食べたような食べ痕が残りますが、このように羽根がまとめて抜かれた状態で残ることはありません。
ところでこの場所は、付近に高層マンションやスーパーなどの店舗が立ち並ぶ場所です。いったい何の種類がハンティングしたのか知りたくて、翌日、早朝に現場へ行ってみました。すると、近くのアンテナに猛禽類がとまっていました。

アンテナにとまるツミのメス

ツミのメスです。日本で最小のタカで、オスはハトより小さく、メスでもハトと同じくらいのサイズです。近年、都市部への分布拡大が著しく、市役所周辺でも毎年繁殖しています。まず、候補となる猛禽の一つがあっさり見つかりましたが、ツミの食べ物としてドバトは少々大きすぎます。スズメやメジロをよく捕食していることは知られていますが、ドバトも捕食するのでしょうか。

飛び去る時のツミ

しばらく観察していると、ビルの谷間をスッと飛ぶチョウゲンボウが見えました。

チョウゲンボウ(別の日に別の場所で撮影)

チョウゲンボウも、ハトくらいの大きさのハヤブサの仲間です。これも、鳥を捕食することが多い鳥ですが、市街地ではスズメやツバメ、ハクセキレイなどを捕食するものの、ハトを捕らえたという記録は見つかりませんでした。チョウゲンボウは、ツミに先んじて都市化した鳥です。市役所周辺でも数十年前から見られていて、高層建築物で繁殖しています。ドバトを餌資源として活用していてもおかしくはないと思いますが、やっぱりちょっと大きすぎます。
ドバトを食料としている猛禽類の代表はオオタカやハヤブサです。冬は市役所付近でも見られることがありますが、この季節に見ることはあまりありません。結局、最初に見つけたドバトの羽根が、誰が捕らえたものかはわかりませんでした。いずれにしても、この季節にこの場所でドバトを捕らえた猛禽がいるという事実がわかったので、引き続き調べてみようと思います。
(生物担当学芸員)

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生きものミニサロン「ちょっとマニアック!ねこじゃらしを調べよう」を実施しました

9月20日、毎月恒例の生きものミニサロンを実施しました。今回のテーマは、ねこじゃらしです!

ねこじゃらし、ことエノコログサの仲間

今ちょうど、博物館の駐車場の一画では3種類のねこじゃらし=エノコログサの仲間が生えています。これをちょっとマニアックに観察しようという内容です。
館内エントランスで簡単な説明の後、駐車場へ向かいますが・・正面アプローチの先にこんなものが!

コブシの鞘(さや)と果実

春にたくさん花のを咲かせていたコブシの果実です。例年ならちょうど今頃、鞘(さや)から真っ赤な果実を覗かせているのですが、猛暑のせいか黒くなって地面にたくさん落ちていました。これは、ちょっと遊ばないともったいないということで・・

コブシの果実といえば、こんな遊びが

果実をそっと引っ張ると、珠柄(しゅへい)と呼ばれる繊維質のものが伸びて、鞘からぶら下がります。切れやすい繊維なので、それをどこまで伸ばせるか、みなさんで競いました。5cm以上伸ばせた人も!
そして、いよいよ本番の、ねこじゃらし観察です。

約30名の参加者がみんなでねこじゃらしを観察

ここに生えているのは、アキノエノコログサとエノコログサ、エノコログサの変種であるムラサキエノコロです。ムラサキエノコロは芒(のぎ=穂のまわりの毛)が紫色なのですぐにわかります。アキノエノコログサとエノコログサはちょっとマニアックです。下の図をみなさんへお配りしました。

小穂の違い、わかるかな?

小穂(粒の一つ)の大きさと形が異なります。これをルーペでじっくり観察します。

真剣に観察しています

ねこじゃらし大好き!と教えてくれたお子さんが、見つけたムラサキエノコロを握りしめてダッシュしてきました。

見つけたー!

エノコログサ観察カードをお配りして、採集したそれぞれの穂を張り付けてもらいました。

観察カードの右端には空欄が・・

じつは空欄になっているもう1種、キンエノコロはここにはありません。河原などによくある植物なので、ぜひご自分で見つけてみてください!というお題を投げかけて終了。
この内容は、じつはかなり本格的な植物の識別なので、おもしろがってくれるかな?と少し不安だったのですが、そんな心配は不要でした。約30名の参加者のみなさんがとても熱心に、そして楽しそうに取り組んでくれました。
次回は10月18日(土)12時からとなります。お楽しみに!

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【企画展イチ押し資料】縄文土器

現在開催中の企画展「相模原市立博物館 30年の歩みを未来へ」の展示物から、考古分野はイチ押し資料として「縄文土器」を紹介します。

展示中の土器は、「勝坂式土器」と「加曽利E式・曽利式土器」の2つのグループに分かれます。

勝坂式土器 約5,000年前のものです。

注目してほしいのは、真ん中の口の部分に輪がついている土器。

チラシにも掲載している土器です。

アップにしてみましょう。

縄文すなわち「縄を転がした文様」がありません。縄文土器なのに。
特徴的なのは粘土紐を貼りつけて、そこを突き刺して文様としています。

また、加曽利E式・曽利式はこちら。

今から約4,700年前、加曽利E式(左・中央)、曽利式土器(右)です。

真ん中の小ぶりな土器を除くと、縄文がつけられ、なにやら渦巻のようなものもあります。中央の土器を拡大してみます。

縄文が左下がりに見えます。渦巻もしっかりありますね。

これは縄文ですね。繊維などを縄にしてそれを転がして、文様としています。

 

相模原の遺跡は縄文時代が多く、市内の色々な場所で縄文土器が出土しています。今回の展示中の土器は、その中から6点を選抜したもので優品ばかりです。

大きさ、形、すべてが違います。

縄文土器は当時の人々が作り、使用したものです。同じものはなくすべてが唯一無二です。縄文土器の形やその文様など、縄文人の造形をぜひ間近でご覧ください!

(考古担当学芸員)

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日本鳥学会(札幌)に参加

9月12日から15日まで、札幌市の北海学園大学などを会場に行われた日本鳥学会に、当館学芸員が参加しました。また、ポスターセッションにおいて、当館のフクロウ食性分析グループが行っている調査結果を、協働で実施している公益財団法人日本鳥類保護連盟の職員と連名で発表しました。タイトルは「巣箱で営巣したフクロウの餌内容について」です。

コアタイムのディスカッションの様子(発表は日本鳥類保護連盟の職員)

フクロウ食性分析グループは、当館を拠点に活動する「さがみホネホネ団」の分科活動として実施しています。この活動では、日本鳥類保護連盟が全国に設置しているフクロウの巣箱の、繁殖後の残渣物を回収、グループメンバーが動物の骨や羽根といった餌動物の痕跡を拾い出し、種類や数を割り出しています。今回の発表では、巣箱の設置場所の環境により餌動物が哺乳類から鳥類、両生類と多岐にわたり、その比率も大きく異なることが示され、多くの方の関心を呼びました。分析作業は博物館の市民グループの活動として今後も継続するので、今回の発表が活動のモチベーションを高めてくれることでしょう。

そして、せっかくの北海道なので、学会の合間に野鳥観察へ出かけました。やっぱり、北海道と言えばシマエナガです。

シマエナガ 10数羽の群を長い時間観察できました

じつは、本州のエナガ(シマエナガとは亜種関係)は都市化した野鳥のひとつに数えられるくらい、街中の公園などでも1年を通してよく見られる鳥です。しかし、北海道のシマエナガは都市化していないため、それほど手軽に見られる野鳥ではありません。

小さくて動きが激しいため、撮影しにくいのは本州のエナガと同じです

今回も、広大な森林公園を歩き回って、運よく2回ほど群れに遭遇できた程度です。北海道の地元でも見たことない人が多い鳥です。
こうした遠い地域の自然に触れられるのも、学会参加の楽しみの一つです。
(生物担当学芸員)

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【企画展イチ押し資料】ボーリングコア

現在開催中の企画展「相模原市立博物館 30年の歩みを未来へ」の展示物から、地質分野はボーリングコアを紹介します。

高い建物を建てるときなどには、地下の地質を調べるためにボーリング調査を行います。ボーリング調査は地面にパイプを打ち込み、中に詰まった岩石や地層を採集して調べる方法です。このとき、パイプの中に詰まった岩石や地層のことをボーリングコアと呼びます。

今回展示したのは、相模原市立博物館を建設した時のボーリングコアです。ボーリングコアを1 mごとに切って、箱に入れてあります。ボーリングコアの左右の枠に地表面からの深さがメートル単位で書いてあります。

ふたを開けて展示してあるのは、地表から深さ15〜20メートルのボーリングコアです。よく見ると、この箱の手前から2本目(18〜19メートル)のボーリングコアの途中で地層が変わっています。このボーリングコアから、地表から約18.5メートルまでは関東ローム層(赤土)で、それよりも深いところは礫層(2ミリ以上の石からできている層)であることがわかります。

野外で関東ローム層を見るとこんな感じです。

礫層はこんな感じです。

関東ローム層と礫層の境界部分です。写真の半分より下が礫層、上が関東ローム層です。

ボーリングコアは深さ方向の地質がどのようになっているのかを知ることはできますが、横方向にどのように連続しているのかはわかりません。また、見慣れていないとわかりにくく、崖に露出している地層と見比べてみることが欠かせません。ボーリングコアからわかる情報だけではなく、広い範囲の地質について知る必要があります。

(地質担当学芸員)

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ヌルデの花と、葉にくっついた??なモノ

博物館お隣の樹林地にはヌルデの木がぽつりぽつりとあります。ヌルデはウルシの仲間なので、晩秋に見事な紅葉を見せてくれます。初秋のこの時期は、花の季節。小さな花が房状にたくさん咲きます。

ヌルデの花

拡大すると、白い花がしっかりと咲いているのがわかります。

ヌルデの花の拡大

ところで、葉のところどころに、不思議なものがついていました。色といい、質感といい、かなり違和感があります。

ヌルデミミフシ(ピンク色の部分)

これは、いわゆる「虫こぶ(虫えい、またはゴールGallとも呼びます」の一種です。虫こぶはいろいろな植物に見られ、主にハエやアブラムシの仲間の幼虫が中で成長します。虫たちがどのようにこうしたこぶ状のもの(多くは異常増殖した植物細胞)を作るのか、じつはよくわかっていないことも多いのですが、ヌルデの葉にできたこの虫こぶは、ヌルデミミフシと名付けられ、中にいる虫はヌルデシロアブラムシとされています。それにしても、なぜこんな目立つ色と形をしているのか、謎ですね。
(生物担当学芸員)

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2025年度 歴史分野 博物館実習~展示設営と解説を行いました~

こんにちは!歴史分野の実習生です。
9月10日の分野別実習6日目(最終日)では、展示の設営と解説を行いました。

午前中は、今までに作ったパネルや年表を展示スペースに設営しました。
パネルは、虫ピンという小さな釘のようなもので留める作業を行いました。
展示ケースには、解説パネルとそれに関する写真と資料を設置しました。
資料に関しては、自然・歴史展示室から運び込みました。
解説のシナリオを考えて、担当学芸員やほかの職員にも聞いてもらい、アドバイスをいただきました。

解説シナリオを考えている様子

午後は、いただいたアドバイスをもとに改善をしていき、来館者の前で複数回解説しました。

解説している様子

最終日は、今までに学んだことを意識して解説に臨むことが出来ました。
9日間の実習を経て、学芸員の様々な仕事内容を学ぶことが出来ました。資料の調査・管理や展示解説だけではなく、市民の方との関わりも学芸員の重要な役割であると実感しました。博物館実習で学んだことを学習や社会生活に生かしていきたいと思います。

展示の完成を記念して

(2025年度 歴史分野実習生)

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【企画展イチ押し資料】神輿

現在開催中の企画展「相模原市立博物館 30年の歩みを未来へ」の展示物から、民俗分野はイチ押し資料として神輿を紹介します。

この神輿を展示したのは、開館30周年のお祝いの意味もありますが、それだけではありません。

この神輿は明治9年(1876)に「半原宮大工」によって手掛けられました。
愛川町の「半原宮大工」は江戸時代以降、県内の寺社仏閣の建築などを手掛けてきた大工集団です。
実は神輿の裏側には、このような墨書きがあります。

当初は総白木で作られ、何度か修復されてはいますが、胴から屋根にかけては白木のままで、当時の面影が残されています。
戸脇に彫られた鯉の滝登りに登降龍など、彫刻も見ごたえがあります。

このように神輿自体も素晴らしいのですが、「民俗」として注目してもらいたいのは、その来歴です。「民俗」では、いつどこで誰が使ったか、どこで作られたかといった、資料の来歴を大切にします。

この神輿は、中央区上溝の丸崎地区と星が丘地区で担がれていました。
明治9年の墨書きがあるので、その頃から昭和21年(1946)まで70年ほど、丸崎地区で担がれていましたが、新しい神輿を購入することとなり、昭和22年(1947)に隣接の星が丘地区に譲られました。

星が丘地区は、戦時中に陸軍造兵廠従業員用の県営住宅の建設をきっかけに人が住み始めた新しい地域です(星が丘の「星」は陸軍の星のマークが由来ともいわれています)。神社はありませんが、神輿を譲られた年から、「上溝のお天王様」に参加するようになりました。
(現在、星が丘地区は、小学校の校庭を使い、単独で祭りを行っています。)
「上溝のお天王様」は、現在では「上溝の夏祭り」と呼ばれている祭りなので、ご存じの方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
その後、老朽化を機に星が丘でも神輿を新調することになり、この神輿は平成2年(1990)に建設準備中の博物館へ寄贈されました。

調査風景(平成2年3月撮影)『50年の歩み』(平成18年(2006) 星が丘三丁目自治会結成50周年記念実行委員会)より転載

この神輿は、100年以上、地域の象徴として祭りの際に人々に担がれ、親しまれていただけでなく、半原とのつながり、軍都計画、古い地域(丸崎)と新しい地域(星が丘)との関係性など、多くのことを語ってくれます。
こうしたことは見た目だけでは分かりません。
一見同じように見える資料でも、背景にはそれぞれ異なる歴史や人々の思いが積み重なっています。それを明らかにし、記録して、資料として保存するのが、民俗学の役割ということを知っていただければ幸いです。

(民俗担当学芸員)

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植物の実からアンモナイト!?

博物館お隣の樹林地で、アオツヅラフジの果実が実っていました。

アオツヅラフジの果実

この果実、自然観察会では定番の、あるネタが仕込まれています。それは、果実をつぶしてみると・・

果実は有毒ですが、つぶすくらいなら大丈夫・・

ゼリーに包まれているのは・・

ゼリーに包まれた“なにか”が出てきました

アンモナイトでした!!

アンモナイト!?

というオチになります。もちろん、アンモナイトのはずはなく、これはれっきとした種子です。わかりきってはいますが、結構ウケるネタです。
こんな遊びが秋の植物にはいろいろとあります。ここであまり紹介するとネタバレになってしまうので、あとは観察会のお楽しみということで・・。
(生物担当学芸員)

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