こんにちは!令和7年度の地質分野の実習生です。
8月27日に相模原市南区の古淵〜町田市鶴川にかけて、境川と鶴見川周辺の地形と地質の調査を行いました。
それぞれ異なる成り立ちを持った地層があり、その違いを観察しながら、ローム層や泥岩(でいがん)の資料を採取しました。
まず初めに訪れたのは境川の近く、古淵鵜野森(こぶちうのもり)公園の関東ローム層が露出している断崖です。
ここでは箱根の火山が噴火した際に降ってきた軽石の層を見ることができます。
画像中央部の少し黄色がかった部分が箱根東京軽石の層です。
軽石とその上下のローム層を採取しました。
その後境川から鶴川の鶴見川へ移動し、三輪白坂横穴群(みわしらさかよこあなぐん)に訪れました。
ここでは泥岩をくり抜いた古墳時代のお墓が見られます。
そこから歩いて、横浜市と町田市の境に近い山谷の切り通しで、地層の観察を行いました。
見上げるほど高い断崖では、様々な種類の地層が入り混じる特徴的な様子が見られます。
中でも、一同が興味を持ったのは、縞状に出っ張った層です。
近くでよく見ると、白くて細かい模様が大量にあるのがわかります。
生き物がいた痕跡の可能性があるとのことです。
身近な街の中で、こうした特徴的な地形や地層が見られるなんて驚きですね!
今回実習生が採取した様々な資料は、博物館で展示予定となっていますので、ぜひみなさんご覧ください!
(地質分野 実習生)