8月29日、前日夕方からなんとなく涼し気な風が吹いていて、この日の朝も少し暑さが和らぎました。二十四節気の処暑(8月23日)を過ぎても猛暑続きでしたが、ようやく秋めいた空気を感じられました(まだ暑さがぶり返しそうですが・・)。
さて、そうなると植物の世界は本格的に秋へ移行します。秋咲きの花の中で、花粉を風に乗せて媒介させる、いわゆる“秋花粉”の植物も開花しています。その代表格が外来種のオオブタクサです。

オオブタクサ
博物館周辺でも3メートルくらいまで背を伸ばしたオオブタクサが、たくさんの花が咲いています。また、在来種のカナムグラも同じく秋花粉の植物で、咲き出しています。

カナムグラ
いずれも花粉症のアレルゲン(原因植物)です。春の花粉ほど大量の花粉を広範囲に風に乗せるわけではないのですが、なにしろ住宅地の中に普通に生育しています。アレルゲンがより身近にあるので、じゅうぶん注意が必要です。
秋花粉の植物だけではなく、真夏から秋にかけて咲く花も咲いています。こちらはクレマチスの一種である、コボタンヅルです。博物館の駐車場のフェンスでも咲いています。

コボタンヅル
このように、花弁が目立つ花は虫に花粉を運ばせるので、花粉が風に乗ることはありません。つまり、花粉症の原因植物にはなりえません。こちらも同じ仲間のセンニンソウです。

センニンソウ
あと2週間くらいすると、ヒガンバナが咲き出すでしょう。植物の季節は進んでいきます。
(生物担当学芸員)