博物館のまわりでたくさん咲き出したキツネノマゴの花を撮影しました。

キツネノマゴの花
とても小さな花ですが、かわいらしくて、つい写真を撮りたくなります。すると、いきなりチョウが視界に飛び込んできました。

目の前にとまり、バッと翅(はね)を広げました
ヒメアカタテハです。ちょこまか飛び回るチョウですが、こちらがじっとしているとすぐそばで吸蜜します。

キツネノマゴの花から吸蜜するヒメアカタテハ
キツネノマゴの小さな花にもしっかりと蜜があるのでしょう。花から花へと飛び移り、口吻(こうふん)を射し込んでいました。

蜜のありかを示す花の模様は蜜標(みつひょう)と呼ばれます
炎天下で夢中で撮影していたら、自分の汗が落ちて地面へ吸い込まれていくのに気づき、脱水症状にならないうちに撤収しました。
(生物担当学芸員)