海岸で資料採集

12月10日、博物館を拠点に活動する市民グループである「さがみホネホネ団」(通称さがホネ団)の有志で、茨城県の海岸へ資料採集に行きました。さがホネ団は、博物館の冷凍庫に眠る動物の検体を標本化する活動をしていますが、時々こうして“遠征”します。今回向かった海岸は外洋の鹿島灘に面しています。

鹿島灘に面した海岸線

相模湾の海岸とは、風景も波の様子も、そしてそこで採集できる資料もまったく異なります。

いろいろな生物資料を採集

資料を採集しつつ、海岸の野鳥も観察しました。相模原市内ではまず見ることのできない、シロチドリです。

シロチドリ

そして、この海岸の定番、ミユビシギです。波打ち際を高速歩行で歩きながら採食する様子が、「高速とおりゃんせ」などと言われ、バードウォッチャーに人気のシーンです。

ミユビシギ

動画を撮影したので、ご覧ください。

こちらは県内にも多いウミネコの若鳥ですが・・追いかけっこしていたのは、左の個体がくわえているハマグリのためでしょう。

ウミネコの若鳥

浜にはヤシの実や、サキシマスオウの実も漂着していました。どちらも南方の植物です。改めて海が遠い地とつながっていることを感じました。
(生物担当学芸員)

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