生きものミニサロン「葉っぱのおうち!?をのぞいてみよう」を実施しました!

6月20日、毎月恒例の生きものミニサロンを実施しました。今回のテーマは「葉っぱのおうち!?をのぞいてみよう」として、植物の茎や葉っぱなどにできた“こぶ”や、くるりと巻かれた葉っぱをじっくり観察しました。今回は、いつもサポートスタッフとしてお手伝いいただいている、自然観察指導員の大久保さんと小田さんが企画、進行してくれました。

葉の裏についていた“こぶ”

梅雨の雨模様だったこともあり、室内での観察としましたが、せっかくなので正面入り口のアプローチで実際の“こぶ”や、巻かれた葉っぱを観察しました。

アプローチで観察 興味津々で見上げる参加者のみなさん

クヌギやコナラの葉が、まるで葉巻のように巻かれています。

葉っぱが半分より先で葉巻のように巻かれています

こちらは“こぶ”です。正確には「虫こぶ(虫えい)」と呼ばれ、その多くがハチやハエ、アブラムシの仲間の卵や幼虫がその中にいます。みなさんと観察した虫こぶには、もれなくアリが集まっていました。

枝にできたこぶ アリがたくさん群がっていました

虫こぶの名前はおそらくナラエダムレタマフシで、中の幼虫はナラエダムレタマバチのようです。おそらく、虫こぶがアリの好む物質を出しているのでしょう。何らかの形でアリを利用しているようです。
さて、この気になる中身を観察するために、少し採集し、室内へ移動しました。この他にも用意してあった虫こぶや、巻かれた葉っぱを観察します。

室内でじっくり観察

巻かれた葉っぱを作ったのは、オトシブミの仲間です。野外で観察したのはクヌギやコナラの葉でしたが、事前に用意したのは、近くの樹林地で採集したエゴツルクビオトシブミが作ったものでした。慎重に葉を伸ばしていくと、小さな卵が見つかるはずですが・・あまりにも小さくてなかなか見つかりません。かわりに、近くで採集できた成虫を観察しました。

エゴツルクビオトシブミの成虫

虫こぶ(ナラエダムレタマフシ)も、まだ小さい幼虫ばかりだったようでなかなか観察ができませんでしたが、植物が自ら作ったものではなく、虫のしわざでこんなこぶが作られていることにみんさん驚いていました。終了直後に幼虫を観察できましたが、見られずに帰られた参加者もいたため、ここにバッチリ撮影できた写真を掲載します。

ナラエダムレタマフシと中にいたナラエダムレタマバチの幼虫

次回は7月18日(土)12時から実施します。そのころ、梅雨は明けているでしょうか。
(博物館長・学芸員)

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