猛禽類といえども

先日、市内中央区のある公園を歩いていたら、鳥の羽根が散らばっていました。そのうちの1枚が下の写真です。

このような羽根が複数、落ちていました

近くにはこんな羽根も・・

同じく、落ちていた羽根

このように、1枚ずつ羽根が抜かれているのは、タカなどの猛禽類が鳥を捕らえて、お気に入りの食事場所へ運ぶ前に、その場で大きな羽根を中心に抜き取って運びやすくした痕です。猛禽類と、捕らえられた鳥の存在を知るうえで重要なフィールドサインです。
ところで、この羽根の特徴は、ツミという小型のタカのメスのものです。猛禽類が猛禽類を狩る・・ちょっと意外な感じもしますが、オオタカなどがより小型のハイタカやツミを狩ることはよく知られています。

ツミ(メス)  別の日に別の公園で撮影

ツミは近年、都市公園などで繁殖することが知られていて、この公園でもよく鳴き声を聞いていたので、繁殖している可能性が高いと思っていました。近くにはドバトの羽根も落ちていたので、おそらくはオオタカの狩場になっているのでしょう。残念ながら、ここのツミもオオタカの餌食になってしまったようです。猛禽類といえども、厳しい自然界の摂理には抗えないのですね。
(博物館長・学芸員)

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