ある野菜の花

愛川町の知人の畑を伺った際に、ある野菜が盛大に育っているのを見かけました。その野菜は花を咲かせて、さらに地上部が枯れ始める秋の終わりころまで育てたうえで、地面を振り返して収穫します。その花の写真を撮っておきたいと思ったので、その知人に「花が咲き出したら教えてください」とお願いしておきます。
そして、6月28日に開花の連絡がありました。

人の背丈より高く育っていました

上の写真を見て、その野菜が何かわかるでしょうか。ごく普通に食卓に上がる野菜です。
全体を見ても、おそらく想像しにくいと思います。では、花を見てみましょう。

こちらが咲き出した花です

もっとわからないかもしれません。花はアザミに似ています。

アザミによく似た花ということはキク科です

答えは、ゴボウ(牛蒡)です。アザミと近い仲間で、つまりゴボウはキク科の植物の根を食べているということになります。実際、アザミ類でもフジアザミやモリアザミといった種類の根が「山ごぼう」と呼ばれて道の駅などで売られていることがあります。
多くの根菜類は花が咲く前に収穫することが多いのですが、ゴボウは花が咲いてから収穫するため、撮影しやすいものの一つです。ゴボウがキクの仲間であることが意識されることはほとんど無いことから、植物分類の講座などでよく紹介しています。
(博物館長・学芸員)

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