給桑開始から31日 繭が完成しています!

給桑開始から1か月が経ち、ほぼすべてのカイコが繭を作りました。

蔟(まぶし)の中に作られた繭

上の写真の繭は、6月27日から28日にかけて作り始めた繭で、すでに完成、中で蛹になっているはずです。
下の写真の繭の中で、右下の繭だけやや大きく、形も違っています。

右下が玉繭(たままゆ)

これは、中で二頭のカイコが一つの繭を作ってしまったもので、玉繭(たままゆ)と言われています。玉繭は、たくさんのカイコを蔟(まぶし)へ移す作業の中で、結構な確率で生じます。玉繭の繊維は複雑に絡みあっているため、通常の糸取りではうまく繊維を取り出せません。しかし、昔からこの玉繭はとても重要な使われ方をしてきました。玉繭をぬるま湯の中で丁寧にほぐし、30センチ角くらいの正方形に伸ばして重ねていきます。それが、真綿(まわた)です。かつては高級布団や高級座布団の中綿として使用されてきました。今では真綿が絹であることも意識されなくなっていますが、「真の綿」という呼び方に、珍重されてきた歴史を感じます。
(博物館長・学芸員)

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