にぎやかな家族群

雨が続き、梅雨らしいお天気ですね。
ちょっと用事があって博物館の前庭へ出たら、「ジージー、ツー」と頭上からたくさんの声がします。

雨で暗かったうえに葉陰をせわしなく動き回るのでよい写真が撮れなかったのですが、シジュウカラの巣立ちビナです。
この時期は親鳥が巣立ったヒナを連れて10羽前後の家族群を形成します。傍目には賑やかでほのぼのとした光景ですが、じつはヒナの死亡率が最も高いのもこの時期です。小型の猛禽、カラス、ネコ、ヘビ、その他もろもろ・・360度、周囲は危険だらけですが、まだその危険を認識しきれていないヒナたちが厳しい現実を乗り越えられるかどうか、瀬戸際なのです。
(生物担当学芸員 秋山)

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