ミニサロン 樹液に集まる虫・・など

今日は毎月恒例、生きもの大好きミニサロンを実施しました。
今回のテーマは「樹液に集まる虫」・・・・としていましたが、ここ数日は天候などの影響か虫が少なかったので、ちらっと最初にカナブンなどを観察してから、おとなりの樹林地へ。地面にたくさんのモグラの坑道があり、それをみんなで掘ったりして、モグラ穴さがしをしました。

木の枝でつんつんすると、スポッと枝が入っていきます。そんな感触からモグラ穴を見つけるだけなのですが、これが意外と楽しい・・。
そのあとアオバハゴロモの幼虫などを見たりして、雨もぽつりぽつりとしてきたので少し早めに終了したのですが・・・
館内へ戻ろうとしたらなんと!通りがかった観覧帰りの方が大物を見つけてしまいました!

オスのカブトムシです!観察会の時間中に見つかってくれたらよかったのにーーー
とまあこんなこともあります。よくよく近くを見ていたらこんなものも。

ちょっと残酷な現場ですが、カブトムシの頭だけが落ちていて、アリが群がっています。これは、カラスによる食べ痕です。
カラスは、カブトムシなど甲虫も丸呑みするフクロウ類と違って、堅い部分をくちばしで器用に取り除いて、柔らかい腹部から胸の一部だけ食べます。ご丁寧に外側の堅い翅も取り除きます。そんなことを解説して、ミニサロン番外編を終えました。

見つけたカブトムシは、樹液が出ているクヌギの木に放してあげました。
(生物担当学芸員 秋山)

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