夏休み親子天文教室

 昨日、夏休み親子天文教室を開催しました。
 暑く晴れの日が続いていた最近ですが、月曜日の時点で、なぜか火曜日は天気が悪く、天体観望を行う予定の時間帯は、雨が降るかもしれないとの予報。天体観望を開催するか否か、難しい判断を迫られる中での開催となりました。
 そういった中でむかえた当日、予想に反して、午前中は晴れています。このままの天気が持続すればと願いつつも、予報自体は決して良くありません。
 いよいよ受付開始の3時となりました。時間になりますと、事前に指定の望遠鏡工作キットを購入された参加者の方が、多数いらっしゃいました。

 まずは、望遠鏡のしくみについてのお話しです。図を示しながら、話しを進めますが、講師の問いかけに積極的に答えて参加されていました。

 お話しが終わると、待ちに待った、今回の一番のお楽しみの工作に入ります。似たような部品があり、簡単そうに見えて、やってみると意外と難しいです。みなさん、講師の説明を真剣に聞きながら、一つ一つ、確実に作っていきます。そして今回も強力な助っ人がいます。毎年、この行事でお手伝いしていただいています、天文クラブや市民学芸員の方達です。各テーブルについて下さり、参加者の方の手間取っているところ等をサポートして頂きました。


 みなさんが無事に望遠鏡を作り終えた後に、もって来た三脚に取り付けて、月の写真等の目標に向けて見てみます。しばらくすると、「見えた!」、「すごい!」等の歓声があちらこちらから。どうやら、みなさん無事に作り終えられたようです。

 しばらく、夕食休憩をはさんでから、プラネタリウムに移動します。今日見る目的の星座等を踏まえ、色々な星空が投影されていきます。また、作った望遠鏡を使って、星等を見る練習もしました。

 さあ、いよいよ、共和小学校に移動して実際の天体観望です。みんなで一緒に移動して、最後尾が到着したら、いよいよ、いっせいに観望スタートです。雲はそれなりにありますが、月がはっきり見えます!講師やスタッフに手伝ってもらいながら、みなさん必死に狙いを定めます。最初はお子さんが中心でしたが、「見えた!」、「すごくよく見えるよ!」の声につられ、保護者の方もご覧になり、同じ様に感激の声をあげられていました。しばらくすると、土星も雲間から顔を出してきました。こちらは、月に比べると小さく、なかなか、視界に入ってきませんが、スタッフのアドバイスを受けながら、みなさん必死に調整されていました。


 始まる前は、天気の心配ばかりでしたが、終わってみればあっという間に終了予定の8時です。名残惜しいですが、ここで本日の教室は終了。現地解散組と、博物館に戻る組に分かれました。博物館に戻り、全ての内容が終了となりました。 

 今回は、ご経験が豊富なボランティアの方が多数参加下さったお陰で、受付、工作、移動等、全てが円滑に行えました。また、夜間にも関わらず、共和小学校の校庭を開放して頂きました。皆様の様々なご助力により、参加者の方にお楽しみいただくとともに、無事に終了出来ました。本当に有難うございました。
 来年度も開催予定ですので、興味のある方は、是非ご参加下さい。
 皆さまのお越しをお待ちしております。
(学芸班 有田) 

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