雨のご褒美 その1

今日は朝から降り出した雨にも負けず、相模原植物調査会のみなさんと市内南区の勝坂へ調査に行きました。

雨なのに、なんだか楽しそう。というのも、さすがにこれだけの本降りだと採集調査というわけにいきません。生育状況の確認に切り替えて観察中心の調査に切り替えました。気楽に植物観察の雰囲気というわけです。実際、雨にしっとり濡れて色が際立つ花がちらほら。

ホトケノザです。
そして、オオアラセイトウ(ショカッサイ)も咲き始めていました。

野みちの脇のコウヤボウキの新芽は、微細な毛に雨粒を乗せてとても瑞々しく見えます。

段丘崖の奥へ進むと、カシの木の大木の洞からヤツデが生えていました。

段丘崖沿いのちょっと複雑な地形を進み、これが南区?と言いたくなるくらい、深山へ迷い込んだかのような風景に出会います。

ところが、突き当たった先には無粋な看板が。

不条理にも占拠された軍用地のある街であることを、否応無しに自覚させられます。
かなり興ざめでしたが、雨には雨なりの自然の姿があり、春雨の中歩いたご褒美を堪能できました。
もうひとつご褒美があったのですが、それは次の記事に。
(生物担当学芸員 秋山)

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