地質調査日誌4/13 相模原市緑区名倉

4月13日、水曜日。くもり。

約1年ぶりの相模原市緑区名倉の調査です.

木々が芽吹き,山がいい色合いになってきました.今日の相模湖は水位が高く,以前見たときには水面から顔を出しているところが水没しておりました.

相模川に流れ込む小さな谷で海底火山の噴火でできた岩石の調査行いました.

ハンマーの柄のあたりは断層破砕帯です.断層が地層と同じ方向なのでわかりにくいです.

近づいてよく見ると,同じ方向に筋がついているのが見えます.下の写真の縦方向の筋です.これは断層が動いた時の引っかき傷のようなものです.

谷をさらに上流へ溯ろうとすると,滝に行く手を阻まれました.ここの岩石は安山岩です.この安山岩も海底火山の噴火でできました.

仕方がないので,滝を大きく迂回しました.急な斜面を10mほど降って,滝の上流側にたどり着きました.滝の落ち始めを上から見たところです.

博物館を出るときには雨がぱらついており,調査途中もぱらつきましたが,ほとんど降られることなく無事調査を終えることができました.

(地質担当学芸員 河尻)

カテゴリー: 学芸員のひとりごと パーマリンク