5月の憂鬱

一昨日から、博物館に咲く白い花をいろいろとご紹介しました。
個人的なことなのですが、私は5月になると、ある白い花にどうしても憂鬱な気分にさせられます。
その原因は、ハゴロモジャスミンです。

以前にもちょっと書いたことがありますが、私はこの花の強く甘い香りがとても苦手です。最近普及して垣根などに植えられているため、徒歩通勤の私はどう道を変えても、どこかしらにこの花が咲いています。息を止めて歩くのですが限界もあり、悩ましいところです。
ちなみに、沖縄のさんぴん茶(ジャスミン茶)は大好きで、毎日のように飲んでいるのですが・・・我ながらこのちぐはぐな嗜好は意味がわかりません。
さて、カザグルマが今年はお客様の見えるところに咲いてなくて・・と書いたら・・

早速「相模原のカザグルマを守る会」の会長さんが開花している株を持ってきてくださいました。中庭に移植しました。株も増えて、来年はたくさんの花が咲くことでしょう。
そんな土いじりをやっていたら、カナヘビが

なにやってるの?という表情で(勝手な思い込みですが)顔を覗かせました。

ハゴロモジャスミンのせいで憂鬱な気分でしたが、カナヘビのおかげで気分は五月晴れになりました。
(生物担当学芸員 秋山)

カテゴリー: 学芸員のひとりごと パーマリンク