真田丸にも登場している人物のお墓が実は市内にも・・・

本日、田名向原遺跡学習館(旧石器ハテナ館)の探訪事業で、矢部駅から古淵駅までの中世関連史跡などを巡る「武士(もののふ)たちの史跡を訪ねて」にて、案内・解説をさせていただきました。

横山党矢部氏にまつわる伝承がある上矢部の板碑の説明

今回主に取り上げたテーマは、①鎌倉時代の横山党矢部氏 ②南北朝時代の淵辺義博、③戦国時代・江戸時代の板部岡江雪斎(淵野辺村領主旗本岡野氏の祖)といった「もののふ」たちを紹介しました。
特に、板部岡江雪斎は、最近大河ドラマ真田丸に小田原北条氏の重臣として度々登場している人物ですが、なんと東淵野辺の龍像寺にその江雪斎の墓(供養墓ですが…)があるのです。

板部岡江雪斎の墓のある龍像寺の岡野氏墓地・・・あやしいパワーストーンの説明ではありません(笑)

その他、旧石器ハテナ館探訪にふさわしい旧石器、縄文、古代の遺跡の案内・解説を文化財保護課や旧石器ハテナ館指導員の担当等から行いました。

古淵B遺跡・・・3万年も前の石ヤリなどが出土したんです!

参加者は定員いっぱいの35名ほどでしたが、定員オーバーで申込みをお断りした方が多数いたそうです。みなさまの関心の高さが感じられます。そんな意欲の高いみなさまにご満足いただけるお話ができたか不安ですが、相模原の中世の歴史を少しでも知っていただけたなら幸いです。
探訪にご協力いただいたボランティア文化財調査・普及員の皆さま、昼食場所をお借りした山王自治会さんなど、関係者の皆さまありがとうございました。

(歴史担当学芸員 木村弘樹)

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