ミシマサイコの花

今年春に、ミシマサイコと柴胡の原(相模原台地の古地名)についてお話をする機会があり、その縁でミシマサイコの県内産栽培株を分けていただき、博物館で育てています。その鉢の一つの株に今日、花が咲きました。

一般には秋の花なので時期としてはちょっと早めですが、草原の花なので、キキョウなどと同様に条件さえ整えば7月から咲きます。
それにしても小さい!一つの花の直径は3ミリほどです。

あんまり小さいので、通勤途中に咲いていた特大の花のキダチチョウセンアサガオの花もアップします。こちらは昨日午後。

こちらは今朝です。花がバッと開いていました。アサガオと名前にありますが、アサガオとは縁もゆかりもない、ナス科の植物です。

別名、エンゼルストランペット、そしてこのなかまの総称はダツラ(ダチュラ)。村上龍さんの名作「コインロッカー・ベイビーズ」(1984年)に登場し、人類の破滅を予感させる猛毒物質「ダチュラ」がこの植物からヒントを得たのかどうか定かではありませんが、この仲間はかなりの毒を持つ植物です。そのため、ここには表記できないような別名もあったりして、姿だけでなくいろいろとインパクトのある植物です。
ミシマサイコからすっかり話題が飛んでしまいました・・。
(生物担当学芸員 秋山)

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