金色の繭

今回は公開せずに飼育を続けてきた在来品種のカイコですが、今朝から熟蚕がちらほら出てきました。
まぶしへ移動したら早速繭をつくりはじめる律儀なカイコも!

少し時間が経ってから見てみると、だいぶ外枠ができています。
よく見ると、繊維が金色です。

そう、これは黄繭品種の乞食と小石丸の交雑品種で、繭色は黄色となります。
じつは昨日のうちにクワの葉でつくってしまったものもいて、こちらは外側がほぼ完成。

光沢こそありませんが、美しいですね。
同時に飼育している小石丸は、まだ熟蚕に達していないものが多く、成長のスピードも品種や系統によって違うことがわかります。それにしても、眼状紋が明瞭でかっこいい!

小石丸も1頭だけ繭をつくりはじめていて、こちらは白繭です。これはこれでまた美しい!

これから在来品種のくびれ繭を楽しむ日々が続きます。
(生物担当学芸員 秋山)

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