色づくものも、咲くものも

博物館お隣の樹林地ではだいぶ紅葉が進んでいます。木々の紅葉はその時々の気候条件で色合いなどがずいぶんと変わりますが、じつはあまり変わらずいつでも美しいのは、落ち葉の紅葉です。こちらはサクラ。

サクラは、枝からはアッサリと落ちてしまってあまり紅葉としては目立ちませんが、じつは落ち葉になってからも色の変化を続けるので、こんなふうに地面の上でさまざまな色合いを見せてくれます。
そしてもちろん、ツタの紅葉はいつでも見事です。黄色から橙、朱色、深紅と、カロチノイド系色素を自在に操っているように見えます。

落ち葉の紅葉は、手で動かして作為が入るととたんにつまらなくなります。なぜかわかりませんが、落ちているまま、風のおもむくままがいちばん綺麗です。

そんな中、まだまだ咲いている花もあります。通勤途中にトキワハゼの花を見つけました。

春先から秋の終わりギリギリまで粘って咲くこの花は、ほかの草花がほとんど茶色くしなしなになっている中で咲くためか、寒空の下がよく似合います。

さて、今日(11月23日)の博物館はこれから「宇宙フェスタ2016」が行われます。直前の準備も着々です!祝日の一日、ぜひ博物館で宇宙に染まる一日をお過ごし下さい!
(生物担当学芸員 秋山)

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