約10万年前の遠くからの火山灰

5月22日、相模原市緑区青根で約10万年前の地層の調査を行いました。

この地層は湖に堆積したと考えられる泥、砂、砂利が積み重なってできています。

この地層には、九州にある火山と中部地方にある火山から噴出された火山灰が挟まっています。

白い層は鬼界葛原(きかいとずらはら)火山灰と呼ばれている火山灰です。鹿児島県の薩摩半島と屋久島の間にある鬼界カルデラから、約9万5千年前に噴出された火山灰です。鬼界カルデラは現在の硫黄島や竹島のあたりです。

こちらは長野県と岐阜県の県境にある木曾御嶽山(きそおんたけさん)から約9万年前に噴出された御岳伊那(おんたけいな)火山灰です。

山間部にどうして湖ができたのか、また、湖がどれくらいの規模だったのかは、わかっていません。しかし、相模原から遠く離れた火山の噴火の様子を伝える重要な地層です。

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