フェンス際の劇場

博物館周辺の樹林地はフェンスで囲われています。当然、樹林の切れ目にあるので、陽当たりが林内よりも良いのです。そこではびこるのが、つる植物。

生い茂るつる植物

歩道の安全確保のために、遠からず抜き取られる運命にあるはずですが、とりあえず威勢良く茂っています。種類も豊富で、カニクサ、ヤブカラシ、オニドコロ、ヤマノイモ、クズ、コヒルガオ、ヘクソカズラ・・・。ヤブカラシは金平糖のような色合いの花を咲かせて、虫がたくさん集まっています。

蜜が豊富なヤブカラシの花

こちらはひときわ大きな葉のクズ。つるは5メートル以上も伸びます。

クズの葉

よく見ると、クズの葉の中の多くは縁がギザギザに噛み切られています。

縁がギザギザになったクズの葉

そんな葉の上を注意深く見ていると・・いました!

ギザギザの犯人?

コフキゾウムシです。ちょうど交尾中でした。
クズの葉を食べる昆虫はほかにもいますが、葉の縁をあんなふうにかじったのはこの昆虫と思われます。
草刈りまでのつかの間ですが、生命力にあふれたミニ劇場を楽しんでいます。

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