冬はやっぱり、猛禽

12月11日、市内緑区の相模川へ調査に行きました。台風後の河川植生の状況を調べていたのですが、周辺の枝に止まっていた複数のツグミが突然、鋭い警戒音を出しました。そんな時は、きっと上空に猛禽類がいます。急いで望遠レンズを取り出して・・

ハイタカ(メス成鳥)

バッチリ、ハイタカの姿をとらえることができました。
さらに、歩きにくい丸石の河原を進んでいると、前方から大きな鳥が飛んできました。ミサゴです。

ミサゴ(メス成鳥)

低い位置を飛んできたので、目が合ってしまいました。威圧感がありますね。
さらに、中州の木から飛び立つ猛禽が。

ノスリ

ノスリです。対岸の山の紅葉を背景に上昇し、その後、天高く旋回していました。
ほんの1時間ほどの間に、3種類の猛禽類を見ることができました。冬はこうして開けた河原がすみかとなるためですが、出会うとやはり嬉しいですね。
さて、相模川の河原では、台風後の動物の生息状況にちょっとした変化が起きています。左岸側(東岸)では今までほとんど見ることのなかったイノシシの足跡がたくさん見られるようになりました。

イノシシの足跡

新旧の足跡が縦横についているので、どうやらこの河原に住みついたようです。食物探しの掘り返し跡も、あちらこちらにあります。イノシシの定着は、台風がきっかけかどうかはっきりしたことは言えませんが、今後の動向を注視したいと思います。
こちらは以前から確認されていますが、アライグマの足跡です。

アライグマの足跡

一部の保全圃場が流失したカワラノギクは、残った株がしっかり結実していました。

カワラノギクのタネの綿ぼうし

冠水によって、たっぷりと栄養分を含んだ土砂も堆積しているはずなので、来年以降はまた群落も回復することでしょう。

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