玄関から20歩の自然 その1 街路樹の根元

新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、不要不急の外出をしないよう求められています。
家から出ないという生活が安全ではありますが、外気にまったく触れない生活を続けるわけにもいきません。そんな中で、お買い物途中などに少し立ち止まって見るだけで楽しめる自然観察について、少しご紹介します。題して「玄関から20歩の自然」。厳密に家の出入り口から20歩以内ということではないのですが、それくらいの場所にもこんな自然がありますよ、という意味でとらえてください。大人の足で約15メートル、子どもで10メートルくらいの距離です。
その1は、街路樹の根元です。実際に4月26日、市内中央区の歩道の街路、植込みの1カ所で見た植物です。まずはこちら、シロバナマンテマ。

シロバナマンテマ

花そのものは直径1センチメートルあるかないかの小さな植物で、花の付け根がぷっくりと膨らんだ独特の形をしています。形も不思議ですが、名前も不思議・・マンテマってなんでしょう?これには諸説あり、学名(ラテン語)がなまったという説が有力であるものの・・植物愛好家の中でも、謎の一つです。
シロバナマンテマに混じって生えていたのは、コバンソウです。

コバンソウ

イネ科の雑草で、穂の形が小判に似ていることから名が付きました。それにしても、穂の付き方がおもしろいですね。ネコに小判と言いますが、ネコがじゃれつきそうな雰囲気です。
こちらはその植込みの隅に咲いていたヒルザキツキミソウ。

ヒルザキツキミソウ

誰かが植えたのかな?と思うくらい可憐な花です。でも、これも雑草です。もともとは園芸植物でしたが、こうして路傍で勝手に力強く咲いています。
植込みの植物はまだまだおもしろいものがたくさんあるので、引き続きご紹介していきたいと思います。

カテゴリー: 玄関から20歩の自然, 生きもの・地形・地質 タグ: , , , パーマリンク