シリーズ「相模原ふるさといろはかるた」でみる名所紹介 25 ゐ

今もなお 絹の道たどる 横浜線

 東京都八王子駅と神奈川県東神奈川駅間を走るJR横浜線の歴史は古く、明治41年(1908)に私鉄の横浜鉄道として開通しました(その後、大正6年[1917]に国鉄に編入)。

ちなみに開業当初から市内にあったのは橋本駅と淵野辺駅で、このほかの相模原駅は昭和16年(1941)、同25年(1950)に矢部駅、同63年(1988)には古淵駅が開業しました。

次の写真は、上が開業当初の淵野辺駅、下が昭和初期の橋本駅です。

読み札に「絹の道」とあるように、横浜鉄道は織物をはじめ養蚕・製糸の集積地であった八王子と開港地横浜を結び、生糸を輸送することを大きな目的として敷設されました。

ちなみに「絹の道」と言うと、現在では八王子市鑓水(やりみず)地区に残る道筋が有名ですが、これは近年の通称で特定の道があったわけではなく、鉄道開通以前は多くの道を通って横浜まで生糸や繭が運ばれました。

写真は、現在でもかつての様相を残す「絹の道」です(八王子市鑓水。道の名称は神奈川往還あるいは浜街道とも呼ばれました)。

 

そして、下の地図は、相模原地域の以前の主要な道を記したものですが、横浜線は「八王子道」「神奈川往還」と呼ばれた道に沿うように走っており、まさに八王子と横浜をつなぐ「絹の道たどる」路線であったことが分かります(出典・博物館特別展図録『“道”再発見―道の役割とその移りかわり―』)。

 

このように市内及び周辺地域の歴史や文化は、養蚕や製糸等を抜きにして捉えることはできません。博物館にも養蚕の展示や本などの資料がたくさんあり、見学したり調べたりできます。興味のある方は是非ご来館ください(写真は、上・製糸の道具、下・養蚕の信仰等)。

 

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