オシドリの羽色

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1月21日、緑区のダム湖で鳥類の野外調査を行いました。
今年はオシドリが特に多く、100羽前後の群れがたくさん湖内にいました。カモの仲間は今がペアリング(つがい形成)の時期です。オスはメスへ、勝負どころの羽毛をアピールします。

オシドリのオス(左)とメス(右)

オシドリの羽の色彩は格別です。何色あるのか?と数えたくなるほどの色の豊富さに、グラデーションや光沢のかけ方、模様の緻密さなど、美しいポイントを挙げればきりがありません。

飛翔するオシドリ(オス)

華麗なポーズや振り付けでメスの気を引こうとしますが、メスの態度はたいてい、そっけないものです。それでもくじけずにアピールし続けるオスの思いが成就するのかもしれません。
こうしたペアリングの行動はあちらこちらで見られます。そのことからもわかるように、オシドリの繁殖ペアは毎年入れ替わります。「おしどり夫婦」とは、水面で繰り広げられるこうしたアピールの様子や、ペアリングすると2羽で連れ添って行動することが多いことから“仲の良い夫婦”を意味する言葉になったのかもしれません。
別の場所では、樹上にいたミサゴが突然飛び立ちました。よく見ると、足には半身の魚をつかんでいます。

ミサゴ

食事中のところを驚かせてしまったのか、ちょっと申し訳ないことをしました。
風は冷たいものの、日焼けするほどの日差しに恵まれた野外調査になりました。

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