トラツグミの地鳴き

博物館お隣の樹林地には、冬になるとトラツグミという鳥がやってきます。
冬の間はとても物静かに過ごす鳥で、あまり鳴きません。そのためなかなか観察しにくいのですが、樹林地内に仕掛けてあるセンサーカメラ(鳥や哺乳類が発する赤外線を感知して自動撮影ができる装置)には時々写ります。

センサーカメラに写ったトラツグミ

虎斑(とらふ)模様の美しい羽色なのですが、これが落ち葉の上では見事な保護色ですね。上の写真はセンサーカメラの動画から切り出したものなので、解像度が低くて余計にわかりにくくなっています。
こちらは以前、相模原市内の公園で撮影した写真です。

トラツグミ(2018年に市内で撮影したもの)

冬鳥の代表格であるツグミよりも一回り大きくて、繁殖期は夜に活動することも多く、普段から薄暗い林内を好むためか、目がとても大きいのが特徴です。
さて、今回センサーカメラで撮影された映像には、音声も入っていました。そこに、翼をプルルと震わせながら「リー」とコオロギのような鳴き声を出している様子が記録されてました。
下の映像は、YouTubeの相模原市立博物館チャンネルにアップしたものです。

YouTubeにアップした動画

トラツグミは、夏の夜に寂しげに一声ずつ鳴く「ヒィー」というさえずりが有名で、これは昔から鵺(ぬえ)という妖怪の声として恐れられてきました。しかし地鳴き(じなき:普段のコミュニケーションの音声)は飛びながら時々「ゲッ」などと鳴いたり、非常に細い金属的な音で「チィー」などと鳴く程度です。今回録画されたコオロギのような声は初めて聴きました。
ふだんそれほど目にする機会の多い鳥ではないため、お隣の樹林地を少し探索して生音を聴いてみたいものです。

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