色々な石展⑧ 「緑色の石」コーナー

閉会した開館25周年企画「色々な石展」について、今回は、8「緑色の石」コーナーを紹介します。

前回までの記事はこちらから。
1「色々な石」コーナー
2「透明な石」コーナー
3「白色の石」コーナー
4「黒色の石」コーナー
5「青色の石」コーナー
6「黄色い石」コーナー
7「赤色の石」コーナー

8「緑色の石」コーナーの展示の様子です。

「緑色の石」コーナー

緑色凝灰岩(りょくしょくぎょうかいがん)は名前のとおり緑色をした凝灰岩で、海底火山噴火の堆積物が岩石になったものです。丹沢山地に広く分布しています。

緑色凝灰岩

緑色片岩(りょくしょくへんがん)は玄武岩(げんぶがん)などが地下深くで高い圧力と熱を受けてできた岩石です。埼玉県の長瀞(ながとろ)の岩畳で見られます。

緑色片岩

カルシウムとクロムを主成分とするザクロ石(いし)は灰クロムザクロ石と呼ばれ、緑色をしています。灰クロムザクロ石は大きな結晶になることはまれです。蛍石(ほたるいし)は鉄を精錬するときに利用されています。

灰クロムザクロ石(左)と蛍石(右)

藍晶石(らんしょうせき)には緑色をしたものもあります。

藍晶石

8月の誕生石であるペリドットの鉱物名はカンラン石(せき)です。ペリドットは宝石名です。

カンラン石

ほとんどカンラン石からできている岩石がカンラン岩(がん)です。カンラン岩は地球のマントルを構成している岩石です。

カンラン岩

エメラルドは宝石名で、鉱物名は緑柱石(りょくちゅうせき)です。緑色のものをエメラルド、水色のものをアクアマリンと呼んでいます。

緑柱石(エメラルド)

次回は、9「金色の石」コーナーを紹介します。

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