風流な網の主は…

今朝、いつものように植え込みを覗き込みながら歩いていると(かなり怪しいと、よく言われます)、マルゴミグモの水平円網の上に桜の花びらが乗っているのをみつけました。これは絵になると思い、写真をパチリ。

20130405-145203.jpg

さらによく見ると、網の中心部から、斜め下にタテ糸が伸びており、そこにもヨコ糸が張られています。まるで作りかけの垂直円網が、水平円網に合体したかのようです。
何のはずみでそうなったのかは分かりませんが、花びらで飾るだけでなく、形まで工夫するとは、なかなか味な事をする奴です。
職場に着いてさっそく「マルゴミグモの網の上に桜の花びらが…」とブログに書く文章を考えながら、撮った写真をチェックしていると…あれ?マルゴミグモじゃない?
そう、これ、普通なら垂直円網を張るギンメッキゴミグモのようです。写真では全身が見えなくて、断言できないのですが…。
とにかく、周りの環境と網の形に惑わされた結果です。最近、老眼が進行しているからといって、観察をおろそかにしないで、しっかり確かめなくては、と改めて思いました。(学芸班 木村)

20130405-145510.jpg
網の下に合体した網。ワク糸が独立して張られています。ブログの写真でわかると良いのですが…

カテゴリー: 学芸員のひとりごと パーマリンク