ミニ展「相模原の謎の火山灰」開催中!

現在、相模原市立博物館のエントランスでミニ展「相模原の謎の火山灰」を開催中です。

会期は7月25日(日)までです。

今回のミニ展では、相模原市西部の約10万年前の地層から見つかった火山灰を紹介しています。

これらの火山灰の中には、木曽御嶽山や阿蘇山、鬼界(きかい)カルデラなど相模原から遠く離れた火山から噴出されたものもあります。鬼界カルデラは鹿児島県の薩摩半島と屋久島の間にある火山で、山体の大部分は海面下にありますが、海面上に出ている部分が薩摩硫黄島(さつまいおうじま)などです。

御岳第1軽石の標本。約9万6千年前に木曽御嶽山から噴出されました。

阿蘇4火山灰。約8万7千年前に阿蘇山から噴出されました。

鬼界葛原(きかいとずらはら)火山灰。約9万5千年前に鬼界カルデラから噴出されました。葛原は相模原市緑区名倉にある地名です。

相模原市立博物館による最近の調査で発見された火山灰もあり、その中にはどこの火山から噴出されたのか、わかっていないものも多くあります。まさに“謎”の火山灰です。

相模原市立博物館の調査によって新たに発見された火山灰の一つ、芝田川(しばたがわ)第一火山灰。柴田川は相模原市緑区名倉を流れる川です。噴出した火山は不明です。

地層中に残されている火山灰は過去の噴火を知るための重要な手がかりです。日本中の地層の中にある火山灰を研究することによって、噴火した時の状況、噴火規模、火山灰の到達範囲や噴火を繰り返す間隔などが明らかになってきました。しかし、まだまだ不明な点も多く、相模原の謎の火山灰を噴出した火山が明らかになれば、過去の火山噴火について、新たな情報が得られることになります。

ぜひ、ご来館いただき、火山灰たちに会っていただければ幸いです。

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