民俗分野実習 ~資料撮影編~

こんにちは!
博物館実習生民俗分野(河津、岡田、杉山)です。

専門分野実習で民俗分野の私たちは、相模原市ホームページの『さがみはらキッズ』用に、昔の生活で使われていたお米を炊いたり保存したりする道具の写真撮影をしました。今回のブログでは掲載用に選ばれなかった写真を、撮影の感想とともにご紹介します!

 

羽釜

羽釜は火でお米を炊くときに使う道具です。上の羽釜の写真はカメラの使い方に苦戦した1枚で、カメラのレンズを絞りすぎて暗くなってしまいました。絞りの値を小さくして、レンズに入ってくる光の量を多くして全体が明るく映るようにしました!また、羽釜の羽部分の影が映りすぎないように光を調整したり、UFOに見えないように、資料がカメラに映る向きを何度も変えて撮影しました。

 

おひつ

おひつは炊いたご飯を入れておいしさを保ってくれる道具です。これは比較的撮影しやすい資料でした。木と金具で作られているので、それぞれの質感が伝わるように意識して撮影しました。みなさんにその質感が写真越しに伝わったらうれしいです!ちなみにですが、蓋をした状態と、蓋を開けた状態の2パターンを撮影しました。どちらの写真のほうがより「おひつ」のイメージに近いでしょうか…?

 

電気炊飯器①

電気炊飯器②

次は電気炊飯器です。昔の電気炊飯器は炊飯だけで、ご飯の保温ができませんでした。一見、掲載用として問題ないようにみえる写真①ですが、私たちはある工夫を加えました。その工夫をした写真が写真②です。どこが変化したかわかりますか? ・・・実は写真①では、コンセントプラグがコードと重なって見えづらくなっていたため、写真②ではコンセントプラグが見えるように位置を変えました。些細な違いですが、写真を見た人がより理解を深められるようにこだわりました。

 

 

電子ジャー

電子ジャーは電気でご飯を保温できる道具ですが、4つの資料の中で一番撮影に苦戦したしました。なぜかというと、電子ジャーの蓋は金属でできているので、写真を撮るとまわりの景色が蓋に写りこんでしまうからです。この課題を解決するために、薄葉紙(薄くて白い紙)で景色を隠したり、ライトの光の当て方を調整したりと試行錯誤しました。最終的に電子ジャーの四方を薄葉紙で囲って撮影を行いました。

 

たくさんの写真を撮影しましたが、その中から選ばれた写真は相模原市公式ウェブサイト『さがみはらキッズ』の「くらしのうつりかわり 昔の人々の生活を調べてみよう!」で見ることができます。ぜひ見てみてください!

・「さがみはらキッズ」はこちら

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